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2008/02/27

◆底練りが続いた2月相場もあと2日を残すのみ。日経平均株価の5カ月ぶり月足陽線が見えてきた。この日は1日取引では今年最低の売買代金ではあったが、1月11日以来の終値1万4000円台を回復。月足陽線に糊代は514円あり、陽線は確実視されている。2月、12カ月移動平均線が24カ月線を下回るデッドクロス(DC)が示現。DCは2000年12月以来のことだが、前回はその後、03年4月安値7603円に向かって転げ落ちていった。今回はどうか?短期的には、リバウンド相場を予想する。日経平均の日足は昨年8月17日安値から10月11日の戻り高値に買われていった時とほぼ同じチャートを描いている。前回は200日線に上値を抑えられたが、今回は75日線(1万4569円)が上値に控えており、200日線は1万6207円に走っている。

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◆この日もトヨタ自(7203)が高級車「レクサス」の国内生産拡大報道を手掛かりに反発するなど時価総額上位30の星取表は21勝7敗2分と連日で日本を代表する企業の値上がりが目立った。しかし、そんななか新日鉄(5401)が続落したことは気に懸かる。新日鉄は3月6日13時半に今08年3月期業績予想の見直しを発表する予定だ。が、会社経常利益予想6000億円、4期連続過去最高更新に対し、アナリストは未達、減益予想とのみかただと一部で報じていることから、買い方は、見送り気分を強めよう。見直しの内容を見た後で買っても遅くないとの見方だ。

◆日経平均が1万4000円台を保ったのは、中国が久々に急反騰し、東アジア5市場がそろって買い先行の展開となったことが背景。NY原油先物の再度100ドル台乗せ、最高更新にも、石油掘削関連株、プラント株、石油卸大手株や商社株まで資源関連株は全般相場の強さとは別に、モミ合う展開が続いたのは?やはり上値の重さを意識した動き?

◆前号紹介の第1回国際太陽電池展関連株は大いに盛り上がった。残念なのは、1〜2週間前から紹介することができなかったことだ。●さて、NPCと表示してきたのは間違いだったエヌ・ピー・シー(6255・マザ)、日経朝刊が隣同社社長の記事を掲載したこともあり一時500円高の5400円ストップ高に買われる場面があった。●太陽電池関連部品加工のマルマエ(6264・マザ)も一時ストップ高をつけた。2社とも目先資金の買いが流入したことで上昇基調に若干波乱を呼びそうだが、中長期的には好チャートが生きると見てよさそうだ。●改めて注目したいのはクレハ(4023)。きょう、06年5月以来となる高値水準636円まで買われた。今月中旬までは610円台が突破しきれない大関門だった。が、これを突破した。2000年1月安値238円を基点とした長期トレンド上昇基調は依然続いており、当面の目標株価は06年3月高値686円となる。同社は太陽電池向けなどに需要が高まっている炭素繊維で日中両工場での生産増強を決定済みであり、今回、太陽電池関連株として注目されたこと!今08年3月期連結業績は昨年11月に減額修正されたが、売上高から純利益までそろって過去最高を更新する見通しにある。自動車エンジン回りに使用されるPPS樹脂で世界シェア4割を占めるが、自動車の軽量化に伴い需要は旺盛。昨年秋には米国で生産能力を増強しており、来期から業績に本格寄与することになる。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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