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2006/10/13

◆NYダウが反発し最高値を更新。S&P500種指数は年初来高値更新し、全米5000銘柄で構成されるウィルシャー5000指数も年初来高値を更新した。ただ、ナスダック総合指数はITバブル期の2000年3月に付けた史上最高値5048ポイントはおろか、今年4月の年初来高値である2370に24ポイント強及ばない。■この動きを日本に当てはめれば、一握りの大型株で構成されるNYダウ=コア30となり、トヨタ(7203)など一握りの銘柄に「質への逃避」という格好で臆病な機関投資家資金が向かっているのと同様である。■そして、今年1月の最高値を付けたその日の夜から始まったライブドアショック後遺症が未だ癒えず、今週になって年初来安値を更新したマザーズ(M)指数とヘラクレス(HC)指数は、米ナスダック指数と重なる。この日、ジャスダック平均が8日ぶりに反発に転じ、M、HC指数は安値更新後上げに転じた。「下を見て、売り続けてきた」反動で週明け以降、新興市場がどこまで上値を追うことができるかははっきりしない。

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◆しかし、わかっていることがある。先に本欄が迷走する場面があったが、変らなかったのは、<日経平均は日足でも、週足でも、そして月足でもすばらしい上昇基調の中にある>ということだ。●まず、月足だが、6月安値以降、12カ月移動平均線に支えられた上昇基調にある。そして、一目均衡表で、前回、「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限を上回ったのは、あのITバブル期の99年12月〜2000年3月までの4カ月に過ぎなかった。ところが、今回は、昨年11月に上限を上抜いた後、今年6〜7月には上限が下支えし今月(予想)まで12カ月連続で上限を上抜いているのだ。ちなみに、ITバブル期の前はというと、あのバブル終了期の90年8月以前までさかのぼる。●週足は、以前から記しているように、今年6月以降、52週線が強力な下値サポートラインとなり、上昇トレンドが続いている。そして今週末、13週、26週、52週が1万5800円前後で収斂(しゅれん)。3週連続陽線で臨む来週は、4月高値更新を意識した上昇相場に挑戦するとみてよさそうだ。

◆市場体温計のトヨタ自がきょうも上場来高値を付け、日経平均と同じく「52週線に支えられた上昇基調」にある。後を追うのは次世代成長企業のデンソー(6902)や新日鉄(5401)。そして、島津製(7701)。そして、非石油系エネルギー関連株で「メタンハイドレード」第一人者の三井造(7003)、原子力発電所建設関連で日製鋼(5631)・・などに中期注目したい。■ほかに、少しチャートの形は違うが東急(9005)はじめとする不動産・電鉄株は継続注目。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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