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2008/05/19

◆シマノ(7309・大1)が5000円台を挟んだ最高値圏での動きが続いている。初めて5000円台に乗せたのは1990年11月。バブルが崩壊する中でのことだった。筆者が通勤用に最寄駅まで使用しているのは87年秋に買ったマウンテンバイク(MTB)。今秋には21年目を向かえようという優れもの。夫婦でそれぞれ買ったが、筆者のはほどなく盗まれ、その後はもっぱら嫁さんのに乗ってきた。1986年春、シマノ(当時は島野工業)株は500円台で出来高も薄く蚊帳の外にあった。しかし欧州ではシマノはブランドを確立。国内では86年にようやく自転車の第1回ロードレース大会が開催されるなど話題を集めつつあった頃だ。●今や、シマノは世界の自転車部品メーカーであり、世界のブランドとなっている。株価は、01年安値1245円を基点に最悪場面では24カ月移動平均線が下支えした上昇基調を描いている。発表された08年1〜3月期営業利益は前年同期比29%増で着地、欧州を中心とした需要は好調だ。「健康」かつ「低炭素」の乗り物として人気となっており、自転車関連の雑誌もあの当時には及ばないがかなりの数が本屋の店頭に並んでいる。近所のショップでロードレーサーは1台数十万円するが、結構需要はあるという。シマノは中期上昇基調を描いており、押し目は拾っていきたい。

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◆新神戸電機(6934)が、764円まで買われ、06年5月高値769円に急接近している。当欄13日付け紹介銘柄。前08年3月期連結営業利益は2桁増で過去最高を更新。続く今09年3月期は前期比14%増の65億円で売上高から純利益まで連続最高更新見通しと好調そのもの。予想1株利益58.9円に対し予想PERは12倍台と依然割安感が強い。日立グループが米GM向けに開発中のリチウムイオン電池関連として同社はその柱を担う存在。今年1月から倍化しており、調整場面がほしいところだ。が、その後、4ケタ相場に向かう場面があっても不思議はない。

◆世界のアニメ作品「攻殻機動隊」の監督押井守を中心に好アニメ作品を提供し続けるのはIGポート(3791・JQ)。商売が下手なのは上場会社としてはいただけないが、05年12月の上場来「いいとこなしの下げ相場」は、2月の上場来安値6.28万円を基点に反転。週明け早々に最後の関門である52週線を回復したうえ、前週初めて13週線が26週線を上抜くゴールデン・クロスを示現し、上昇基調入りを鮮明化させてきた。今5月期業績予想未達、急落なんてことになりかねないが、テクニカル面の好転を背景に10万円台回復後も上昇相場が期待できそうだ。

◆JFEHD(5411)が連日で年初来高値を更新し、新日鉄(5401)が4日続伸しともに200日移動平均線を回復してきた。ならば、自動車排ガス管むけ鋼材を手がける日新鋼(5407)が400円台とび台にある年初来高値ゾーン突破があっても不思議ない!?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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