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2005/09/28

◆まるで木の葉が舞うように大型株の急騰相場が続いている。三菱東京FG(8306)がわずか1日で10%近い大幅上昇。新日鉄(5401)は8%弱、筆者期待も半分は利益確定売りすべしとした島津製(7701)は先ごろの動きの鈍さを忘れさせる8%の大幅高、9月13日の直近安値694円からだと23%もの猛烈高となっている・・。本欄の「基本買い見送り」姿勢をあざ笑うかのように典型的なブル(強気)相場が続いている。朝寄り付き前の外資系証券の注文状況は2日連続で売り越しとなったにも関わらずだ(市場では、外国人が取引時間中に鉄鋼、銀行、自動車などの主力大型株を中心に積極的に買っているという)。TOPIX33業種中で下げたのは空運のみ。そして各種株価指数で下げたのは6日続落となった東証マザーズ指数だけだ。こちらは1日に5〜10%の急騰銘柄が相次ぐ1部市場への乗り換えのための売りが広がっている結果であろう。いつか、この市場の強弱感は大逆転する場面が来るが、足元はちらともそんな気配はない。

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◆本欄強気銘柄のツムラ(4540)はきょう90年8月以来15年ぶりに2500円台を回復してきた。引け後、9月中間決算及び今3月期通期業績予想の増額修正を発表した。中間連結経常利益は従来予想を5億円上回る前年同期比52%増の66億円に修正された。会社側では経営改善に伴う経費の圧縮などが進んだことが主因だという。1800円手前の上値ネックラインを突破した5月以降は上昇ピッチが加速しており、3000円を前に調整期入りする可能性が強いが、中長期強気は継続する。漢方製剤分野の第一人者として、昨年強気を張り続けたシスメックス(6869)や今年正月から株価3倍化超となったCCC(4756)などのように、浜松ホト(6965)、島津製などとともに独自の成長与件を持っている企業として、来年は一段と上昇展開が鮮明化するとみている。■本欄は昨夏からこれまで何度も「今はエレクトロニクスではない。日本車の世界シェア拡大が続く自動車関連株だ」としてきたが、株式市場でもこういった見方が強まりつつある。アナリストが、過去の低すぎるPERを今も利用していたり、単なるメーカーに従属した部品屋に過ぎないとの見方をすることから来る低い評価は、来年も続くと思ってはいけない。今、目の前で起こっているPER修正相場は続くとみてよい。引き続きデンソー(6902)を先頭とするトヨタ軍団を中心に強気を継続したい。◎マツダ(7261)はアナリスト受けがよくないが、昨秋何度も強気したように本欄では、「エンジンなどの開発力に優れており、収益面も2ケタ成長が続いている。きょう、5年7カ月ぶりに500円台を付けてきたが、上昇ピッチは早くなく、依然、上昇余地を残している。■26日つけでインド関連株として紹介したテルモ(4543)は、2000年4月の上場来高値3850円に挑戦中だ。◎セイサ(6372・大2)は25日にタッチしてきたここから再度注目しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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