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2010/11/25

◆日経平均は前日比49円高の1万79円と反発した。24日の海外市場で、円売りドル買いが優勢となり、NYダウが150ドルを超える3日ぶりの急反騰となった流れを受け、東京外為市場でも円が対ドルで83円台央に反落、輸出関連セクターから買いが広がり、NY原油先物の大幅反発を受けた素材・資源関連株も続いて相場を牽引した。また、上海総合指数が1.34%急伸するなどアジア主要市場が堅調展開となったことも追い風となった。24日に発表された米失業保険申請件数は2008年7月以来の低水準となり市場予想も下回った。また、10月個人所得・消費とも前月比増加したことを受け、米金利が上昇。日米金利差の拡大につながるとしNY外為市場は円売りドル買いの展開となった。まもなく、米国経済の6割前後を占める消費動向を占うクリスマス・セールを前に、好結果となった消費関連指標がささい先良いとみた買いが米株を牽引した。

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◆年初来高値銘柄を輩出する元気印銘柄が多いのは自動車&自動車関連株。エコカー補助金が無くなって、自動車の販売急減が懸念されるなかも、この日年初来高値を更新した19銘柄中、自動車関連株が8銘柄を占めた。大半が、期中に今期業績予想を2度、3度増額修正し、前期比大幅増収増益見通しとなっている。●なかで、人気薄で、最も遅く浮上してきたのが機械式圧力計で世界シェアトップの車載用を中心とする長野計器(7715)。今月初めの600円割れ水準からスタートし、前週末に1月以来続いてきた600円台後半の上値ネックラインを突破して終り、今週、一気に700円台を走っている。昨年11月に441円の上場来安値を付け、10カ月の底モミから上放れたもの。9日に今3月期連結業績予想を増額したことで、一気に、自動車関連株人気もあって浮上した。といっても、今更、後追いともいかず。それでも、07年の二番天井3470円、今期予想1株利益125円から見れば、月足で長大陽線を引きそうなここから、買いウォッチングを開始してもよいのでは。当欄注目のトヨタ(7203)の魁となる銘柄か?は判定できないが、長期低迷後の長大陽線銘柄の突っ込みは狙ってみたい。●なお、トヨタは3346円にある52週移動平均線にあと4円と迫る場面があった。3300円前後は、09年7月から今年3月初めにかけて下値ゾーンとなっており、戻り待ちの売りが出やすくなっているところ。また、月初の年初来安値2800円からほぼ一本調子の上げとあって、ちょっとした押し目がほしいところだ。それとも、「押し目待ちに押し目なし」となってしまうかは不明。ただ、焦っての行動は是非避けたい。

◆当欄注目の浜松ホトニクス(6965)も 4月以来の上値ネックライン2800円を超えられずにいるが、待ちぼうけを食わされた分、上に弾むエネルギーは十分蓄えられたとみている。2800円台乗せは次の相場の始まりと見ている。もちろん、買うには、自分のロスカット価格を設定した後にしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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