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2008/09/22

◆秋分の日の祝日との谷間となった22日、日経平均株価が5日ぶりに1万2000円台を回復して終った。ただ、米シカゴ先物市場(CME)での日経平均先物(12月物)の前週末19日終値1万2475円には400円弱も届かなかった。前場9時半前にこの日の高値をつけた後は、大引けにかけ上値が切り下がる展開となり、物足りない相場となった。22日午後の自民党両院議員総会で麻生太郎幹事長が圧勝し第23代総裁に選出された。が、「経済は全治3年」(麻生新総裁)といわれる日本の経済状況の中では政策は代わり映えせず、3代連続の1年首相とならないようにと祈るほかない?アジア市場は堅調で、これまでの下げ幅が大きかった中国・上海総合指数が政府の対応策評価も重なり7.8%の大幅高となるなど続伸組が多く星取表は11勝4敗となった。

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◆米国市場は、前週末、<総合金融安定化策>による金融不安の沈静化期待を背景に、引き続き買い戻しが優勢となった。しかし、当然ではあるが「米政府策で簡単に決着できるのか」との懐疑的な見方が22日の欧州市場では広がった。ここまで、米国株を先頭によく反発してきただけに、利益確定売りや戻り待ちの売りも出やすい。NY原油価格が19日に100ドルを回復したことも、住宅価格軟調が続き個人消費の回復が鈍いなかでは、悪材料視される。

◆休み明けの24日は3月期決算企業の中間期配当の権利付き最終売買日だ。22日の欧州市場の大幅反落で終ったことが23日にかけての欧米市場の弱含みをリードするようだと、戻り一巡感の出た銘柄で、業績悪化が懸念される銘柄などは急反落がありそうだ。■一方、好業績の増配銘柄などは比較的堅調な展開となることが予想される。●前号紹介の日産自(7201)は、48円高の803円高値引けとなったが、前場寄り付きが800円では!24日は、模様眺め気分が強まりそうだ。●以前、太陽電池関連株として当欄推奨株した昭和シェル(5002)は前週前半の原油安背景に月足が長大陰線になりかかっており、足元下ぶれリスクが懸念される。もっとも、NY原油先物価格が1バレル=100円台回復から上値を試す動きが続くならば、この日タッチした200日線に続き、1150円強にある75日移動平均線を突破できる可能性は残る。

◆丸大食品(2288)は有害物質であるメラミン混入の恐れありとし、中国工場で自主回収するといい、GSユアサ(6674)は子会社の不正経理が判明、Human21(8937・ジャス)は民事再生手続きの開始を申請し上場廃止が決まった。プロデュース(6263・ジャス)は、証券取引等監視委員会から強制調査を受けた・・と相次ぎ悪材料が出て大幅安となっている、日本経済・企業が病んでいる結果?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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