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2013/01/23

◆日経平均株価は3日続落。前日比222円安の1万486円で終了し、8日に付けた終値での本年安値1万508円を割り込んだ。22日に日銀が2%の物価上昇率目標を掲げ、政府と共同で金融緩和策を継続しデフレ脱却をはかると発表したが、海外市場では実効性が乏しいとの判断が広がり、円は対ドル、ユーロで大幅に上昇。東京外為市場でも円は朝方から終日、対ドル、ユーロで上げ幅を拡大する展開となった。そして、株式市場には利益確定売りなどが広がっていった。■昨年11月に民主党首相が衆院解散、政権投げ出し発言した頃、日経平均株価は8619円。そこから、衆院選投票日前の12月14日終値は9737円に上昇。そして、自民党大勝。安倍政権が始動する前から安倍氏は「デフレ脱却」に向け日銀に金融緩和による2%の物価上昇率目標決定を強引に?押し付けた。「アベノミクス」への期待感は膨れ上がり、連日で30億株超の大商いを伴った急騰相場は、今月18日1万913円の終値高値まで駆け上がっていった。■もっとも、基本的には東京市場の売買代金シェアの7割弱を占める海外勢が積極的に「株式買い、円売り」に動いた結果ともいえることから、政策が海外勢想定以上に貧しいものならば、一転、「円買い株式売り」に転じることは明らか。楽観相場の後に控えるのは調整相場ではなく、厳しい逆方向への巻き戻し相場か?先に、「騰落レシオは下げ始めたら注意」としたが、25日移動平均騰落レシオは、139.6ポイントと続落。昨年12月19日に164.55ポイントの大天井を付けた後、今月8日に135.9に下げた。いったん15日に157.7まで切り返したものの、この日、再度の140ポイント割れ。年明け以降、大相場が展開した後であり、「株式相場は本格調整期入り」とみてよさそうだ。後は、欧米景気動向次第・・か。

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◆公共事業関連として買われた建設・道路・セメント・住宅関連株・・に急失速の恐れ大。当欄ではコンクリート補修業トップの●ショーボンド(1414)を先頭に道路関連株をその第1位としてきた。ショーボンドは11月安値2170円が2カ月後に3630円まで付けホールディング化後最高値を付けた。この日終値は125円安の3270円。26週線は2712円にあり、現状では3000円台はいったん利益確定「売り」好機とする。●また、原発関連銘柄の東芝プラ(1983)は1200円台後半〜1300円台前半が2000年代の頑強な上値ネックラインであり、これも、終値1251円だが、「売り」とする。■一方、当欄主戦の内需関連セクターも全般相場が雪崩れ・・となれば、相対的に割高感が高まり、売りが広がっていく。が、直近で紹介してきたプリマハム(2281)はまだまだ底値圏にあり、引き続き「押さば、買え」で臨む。三菱食品(7451)もそう、セブン&アイ(3382)、神戸物産(3038)、加藤産業(9869)なども26週、52週線や200日線など中・長期線沿いの右肩上がりのチャートが壊れない限り、本欄注目株としてウォッチングを継続する。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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