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2008/05/20

◆「太陽電池事業参入期待のPER割安低位株」のTAIYO(6252・東2)が、23円高の207円高値引けとなり、当欄当面の目標株価はであった200円台乗せを達成した。15、16日とサーベルを逆さにしたような「天井打ち」時に現れやすい「上ひげの長い十字足」を連日で引いたが、これをこなして活況裏に上値を追ったもの。●次は、20日も772円に買われ、06年5月22日以来2年ぶり高値を付けてきた新神戸電機(6934)の長期大化け相場への期待。もっとも、問題はある。4月23日に発表した今09年3月期連結営業利益予想は前期比14%増の65億円。連続2ケタ増益見通しで、予想1株益58.9円となったことが好感され、翌日ストップ高に買われた後、ここまでほぼ1カ月間ノンストップで駆け上がってきたこと。調整なしで駆け上がる過程で当面の買いエネルギーを使い切った可能性がある?どこかで調整さえ終えれば、日電工(5563)、中央電工(5566・東2)並みの素材関連大化け企業として4ケタ相場が期待できるのだが・・。同社は日立化成子会社で自動車用鉛電池を手がけるが、ハイブリッド自動車向けリチウムイオン電池では日立が米GMから10万大規模で受注しており、風力発電用電力平準化装置には鉛電池を手がけることで参画している。

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◆20日のアジア・太平洋株星取表は2勝12敗1休場、中でも四川省大地震が中国景気を下押しするとの懸念から、中国、香港株が大幅下落。これを受け、3月安値から急反騰してきた日経平均株価もモミ合う展開となった。騰落レシオは2日連続で120%を超えており、「調整が必要だ」と示唆している。

◆NY原油最高値更新を受け、国際帝石HD(1605)は130万円前後にあった上値関門を突破し、140万円台に乗せてきた。が、●ここからは、原子力関連の雄、日製鋼(5631)か。20日、2075円の年初来高値を付け、あとは昨年7月に付けた上場来高値2105円を残すのみ。20日付け日経紙が「東芝(6502)が原発用燃料会社を買収、機器から鉱石、燃料までの一貫体制を築く」と報じたことから、原発関連株が人気となった。中でも、日製鋼は、原子力発電向け蒸気発生装置や圧力容器などの分野で世界シェアが圧倒的であり、チャート好転中のここから改めて原発関連代表銘柄として注目したいところ!

◆筆者年間注目株で、次世代ディーゼル車用高品位尿素水の生産増強を続ける日本化成(4007)は、13日に発表した今09年3月期連結業績は利益面が2ケタ減益と急反落の見通しながら、株価は下値が切り上がる格好となっており、220円台の年初来高値圏で推移している。何故?テクニカル面からは、「230円カイとなれば買うべし」と示唆している。このまま、高値圏で突っ張ることができれば先行き面白くなるのだが。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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