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2014/07/01

◆日経平均株価は前日比164円10銭高の1万5326円20銭と大幅続伸した。TOPIXは1月23日以来ほぼ5ヵ月ぶり高値だ。朝方に発表された6月日銀短観は、大企業製造業の景況感が1年半ぶりに悪化したものの消費増税の反動減と受け止められ、設備投資計画が大幅に上方修正されたことを好感した買いが幅広く流入した。円が対ドルで5日ぶりに反落、ユーロで続落と円安展開となったことも後押しした。後場寄り付き直後にこの日高値を付け、その後は当面の利益を確定する売りもあって1万5300円台前半でもみあった。出来高は3日連続の20億株台となり、売買代金も2日ぶりにちょっぴりだが2兆円台乗せと一段の活況水準にむかって回復中といった水準・・。全銘柄の71%にあたる1295銘柄が上昇し、前日の86%台には及ばないが連日の4ケタ台の値上がり銘柄数となった。結果、時価総額は4.7兆円増の454.6兆円と1月22日以来ほぼ5ヵ月ぶりの高水準まで回復してきた。■市場をリードしたのは、円反落が後押しした精密機器、機械、電気機器、ゴム製品、ガラス土石、輸送用機器などの輸出関連株。全33業種中で値下がりしたのは0.49%小反落の産・農林業1業種のみ。出来高上位に並んだのは金利低下を追い風とし前日に出来高トップ10の過半を占めた低位の消費者金融株だが、アイフル(8515)が連日の出来高1位の大商いも一転急反落するなどそろって大きく下げた・・。突然やってきた需給相場の流れのなかでのワンカット・シーンか?

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◆さて、そんななかも、前日まで書き込んできた消費関連セクターはきょうも大半が堅調。チェック銘柄30中、プリマハム(2281)、伊藤園(2593)など8銘柄が年初来高値を更新。当欄では記してこなかったが、●首都圏で低価格「中華食堂日高屋」をチェーン展開し、一杯呑んで食事をして1000円で上がる安さを提供できる仕組みをつくったハイデイ日高(7611)は、4月につけた1.2の株式分割落ち後高値を更新した。権利落ち修正後の株価をみると、2002年11月の上場来安値152円を大底とし、08年のリーマン・ショック時には高値から半値以下になったものの、その後も、長期相場を示唆する52週移動平均線沿いの上昇基調となっている。今年新春早々の暴落相場のなかでも短期線の13週線に下支えられ、上昇基調は竜のように天に伸び上がる格好となってきた。ここから、G0と言うわけにはいかまい。が、PERは18倍台。突っ込み場面となった場合には考慮に足りる銘柄としてチェックを続けたい。●サンマルクHD(3395)は連日で年初来高値を更新し、07年12月以来の高値水準に上げてきた。人手不足で一部店舗閉鎖の外食産業のなかで、今期も2ケタ増収増益予想ながらPERは14倍にとどまる。100株単位であり、「買いたい」ウォッチングを継続。●出遅れ株というか、不人気株では「日本の問屋は永遠なり」の象徴である三菱食品(7451)。今3月期は3期ぶりの経常増益予想にある。この日、1月23日以来の高値へと2月安値を基点に上げてきた。今週、目先線の6週線が長期線の52週線をクリアしたばかり。また、短期線の13週線は中期線の26週線を上抜いてきた。先行き高値波乱場面も予想されるものの、日本の食品流通市場を支える黒子的存在の同社の買い場を探し、昨年来の高値・安値の平均水準である2600円水準のここから改めてウォッチングを開始しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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