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2006/03/03

◆欧州中銀が利上げを実施し、株式市場寄り付き前に発表した1月のCPI(消費者物価指数)は予想を上回る前年比0.5%の上昇となり、日銀が5年間続けてきた超金融緩和政策の転換「発表の日」はカウントダウン開始。平均株価は朝高後、抵抗らしい抵抗もないまま大幅続落。1月中旬まで北国の豪雪を他所に春が続いてきた株式市場は、逆風にさらされている。以前指摘したことだが、<92年から上値ネックラインとなっているTOPIXの1750ポイントを突破するには、日銀のデフレとの戦いのための金融政策=ゼロ金利、超金融緩和政策を転換、巡航速度の景気にふさわしい金融政策に転換する必要がありそうだ>。気になるといえば、TOPIXの高値が2月7日だったこと。2000年のIT相場が天井を打ったのも2月7日だった・・。■本欄は、中長期的には日本経済、企業業績そして株式市場を楽観視している。とはいえ、昨年4〜5月時点からよく走った。平均株価、TOPIXとも、「ソニー・ショック」といわれた03年4月下旬の安値水準から倍化超を達成した。昨年5月の2番底からでも55%の急騰劇となった。ここで、チャートがやや扁平な「三尊天井」を打ったとしても、3〜4カ月の(理想的な)調整を経ての反騰開始となれば、十分、リターンが得られる相場が期待できる。そのためにもしっかり調整する必要がある。本欄では、金融緩和政策解除の日まで模様眺め気分の強い(あきらめ気分が強まればその分底入れへの時間は短くなる)相場が続くとみている。

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◆新日鉄(5401)の週足は上ひげのやや長い天井足型チャートとなっている。これは大手鉄鋼株に共通した格好。いずれも75日線ではなく25日線に対してもかなり上の水準にある。新日鉄だと25日線は434円にありこれを下回っても75日線の422円が下支えする格好となっている。2月の月足もいい形だ。ここで、あっさり75日線を下回る様な相場では、全般相場を楽観視することはできない。■本欄推奨銘柄も厳しい銘柄が増えてきた。とりわけ新興市場のバイオベンチャー株やネット・携帯関連株は悲惨。昨年来高値から半値組がぞろぞろ。◎コネクトテク(3736・マザ)は携帯電話向けシステム開発を手掛ける。1月には92万円に迫ったがきょうの安値は43.3万円で逆に昨年8月の分割後最安値41.2万円に迫っている!世界のネットの頂点に立つ米グーグルは2日のアナリストミーティングで、シュミットCEO(最高経営責任者)が、28日のJレイエスCFOの成長鈍化懸念発言を否定した。なぜ、CFOは自社のミーティング開催前のメリルリンチ証券主催の投資家向け説明会で否定的発言したのか?はよく分からない。コネクトにはマザーズ市場の弱さが懸念されるが同社の業績伸長は携帯電話の機能進化・拡大が支える。40万円処は中長期で買いであろう。◎電通・ソフトバンク合弁の広告配信CCI(4788・マザ)も業績成長力抜群。再び52週線や200日線を割り込み始めた。全般安商状時に拾いたい。■本欄注目株できょう昨年来高値を更新したのはホンダ系自動車部品で4月に本郷(3425・ジャス)と合併するヒラタ(5989・ジャス)。合併後の業容拡大への期待感が買いを誘っている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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