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2014/10/24

◆日経平均株価は前日比152円64銭(1.01%)高の1万5291円64銭と急反発し、週間ベースでは4週間ぶりの反発となった。23日の欧米株式市場はユーロ圏10月購買担当者景気指数や米景気指標好調を受け欧州株は3日続伸し、米国株は急反発。円は海外市場で、対ドルでは108円台に大幅反落し対ユーロでは8日以来の水準に下落。東京外為市場でもドルに対し続落、ユーロには4日ぶり大幅反落でスタートとなり、日経平均は215円高と急反発で始動した。ただ、NYの病院で新たにエボラ出血熱の感染患者が確認されたとの報道があり、円が下げ渋り1万5300円台を割り込んで推移する時間が多くなった。また、報道などでは、円が110ドル台に向かうと想定している向きは少なく、100円台後半での推移が中心線と想定されているとの指摘が多い・・。■業種別株価指数では値上がり業種が前日とはまたまた一転、前日の9から30と大幅に増加した。値上がり率1位にはエボラ関連株人気から医薬品が1.77%高で入り、2位機械は1.31%、3位金属製品1.23、4位その他金融1.13、5位情報・通信は1.06%高。一方、値下がり率1位は海運で0.55%の3日ぶり反落。欧米景気堅調指標からバルチック下院指数が5連騰となったものの直近が急伸展開となっていたこととから利益確定確定や乗り換え売りが優勢となったとの指摘があり、2位空運0.41%安はエボラがらみで旅行者減少が懸念されたもの、3位はその他製造で0.15%の小幅続落。

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◆シスメックス(6869)が一時115円高の4280円と後場上げ幅を拡大し1週間前の3800円割れから大幅に回復。4270円高値圏で終了した。8月29日号が当欄最後の登場だが、「世界で同社しかできない貢献ができる」ことが強味であり、筆者長期注目株のひとつ。この日13時に15年3月期第2四半期累計(4-9月)連結経常利益を従来予想の160億円から204億円(前年同期は139億円)に27.5%増額修正すると発表したことが買い材料視された。増益率は46.2%増に大幅拡大する見通しになった。検体検査機器大手であり試薬も高シェアを有し、世界159ヵ国以上で展開する。血液測定装置では世界トップであり、装置販売増は試薬の販売拡大に繋がる。9月30日に付けた株式分割落ち後高値は4470円だが、26週移動平均線沿いの上昇基調が続きそうだ。■富士フイルム(4901)は子会社富山化学のインフル薬がエボラ患者への投与地域が拡大していることから関連銘柄として好人気が続いている。7日には3800円と08年6月以来の高値を付けた。17日に3209円まで見てきょうは3666円の終値。エボラ出血熱騒動の先が読めないだけに意外な相場に発展する可能性があり、当面は、目を離すことはできそうにない・・。シスメックスとともに週明けの動きを注目したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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