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2005/08/17

◆強弱感分かれる。米国経済・米国株にリードされる格好で、世界同時株高現象が続いてきた。しかし、米国株のエアポケットに入った状態が長引くにつれ、活況裏に相場水準を上げていた日本株など世界の市場も調整に入る。12日からきょうまで平均株価の日足は、実線が短かくひげの長い形となった。特に、きょうは、大引け前の10分間の急落で実線部分を失い、上ひげの長い目先波乱を示唆する日足となった。出来高22.5億株、売買代金1.9兆円とビッグだっただけに、かえってシコリ感を残す可能性がある。いったん、調整待ちか。手をすかせたい。なお、きょうアジア主要市場で高かったのは、中国・上海総合指数と52週の高値を更新したインドやタイの3国のみであった。■みずほFG(8411)はきょう昨年4月の上場来高値56万円に顔合わせしたが、全般安に連れて失速。というか、顔合わせできるほど市場エネルギーが満ちた結果、最後にガス欠となり、上ひげの長い目先調整を強制する日足となったというべきか。引き続き関心もって様子見。

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◆住友鉱(5713)も8日以降の動きは平均株価と同様である。3月高値は893円であるが、03年秋以降、800円台前半が重い上値関門となっている。一方、下値は月足でないと株価が上昇基調にあることが気付かないほどのジリ高ぶりである。下値を支えているのは超長期線である24カ月線。これは、今がわが世とばかり投機資金が流入しどこまで行くのか先が見えない気になっている原油先物と違い、金市況が、昨年末高値の戻り高値456ドル台にあと10ドル弱足りないせいである。そう、あと10ドルで金市況の上値関門はなくなる!住友鉱の8月の月足は、きょう現在、実線が長く、月足終値は97年4月以来の高値水準である。この水準が月末まで続けばホッホッホッ・・である(つまり、9月以降さらに上値を追えるということ)。もし、全般相場に振られて急落する場面があれば拾いたい。なお、業績は前期の反動で経常2ケタ減益見通しにあるが、業績の絶対水準の高さに加え、銅やニッケルなど市況高は海外開発が進展している同社に追い風であり、電子材料の好調も後押しすることから増額修正の可能性がある。決して、金市況一本槍というわけではない。■インデックス(4835・ジャス)は、ジャスダック時価総額NO2であり、全般相場が行き詰った時に苦戦する。しかし、7月高値後の調整が進んでいる上、テクニカル面が好転している!◎先に投資の醍醐味と恐怖感を味わえるとしたIBダイワ(3587・ジャス)がきょう1800万株超の商いで大幅高。9月2日の臨時株主総会は来場者の多さを考え場所変えしたほど。経営陣が夢をきちんと紡ぐなら株価水準は全く違うとの思惑を秘めていることは今も変わりない。全般相場波乱となればなお人気立つ?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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