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2005/06/21

◆後場の平均株価は上下幅わずか28円と再びベタなぎ商状。前日NY原油先物が1バレル60ドル寸前の過去最高値となったが、原油高を背景にOPECなど生産国の石化プラントなど設備投資増大を期待した買いが先行している千代化建(6366)や日揮(1963)は年初来高値を更新したものの、帝石やAOCHDそして石油大手などは利益確定売りに押された。これまでの原油高=石油開発・大手石油株高の図式は消えた?市場が気にしているのは、原油を初めとする商品市況高による米国景気の減速懸念。及び、米国株価は先週までいいテンポで上昇してきたことから利益確定売りが出やすくなっており、東京市場を初めとする世界株式市場が下押す可能性が残っていることだ。

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◆方向感に欠く相場ではあるが、大半の銘柄が4〜5月にW底を打ち、6月高の展開となったことは事実である。米国経済・市場が気になるが、日経平均予想PER16倍台(1部市場全銘柄17倍台)に表されるように、日本株の割安感が4〜5月安値を下支えしたと考えればよい。気になるといえば、みずほFG(8411)だけが安く他のメガバンクは高いこと。ゴールドマン・サックス証券が17日付けでみずほFGを「優先株の買入消却のスピードと能力がこの半年に市場が織り込んできた」とし、投資判断を「アウトパフォーム(強気)」から「インライン(中立)」引き下げたことが材料視されたとの見方がある。が、「バリュエーションは他行とほぼ同じ水準」というからには、これは一時的。程なく、他行とのリバランスが終わり、市場体温計候補に戻ろう。26週移動平均線を割り込んだところがボトム圏となるか改めて注目したい。

◆5月第1週に急伸したヤマタネ(9305)はそのご7週連続で260円をはさんだ狭いレンジ内での小動きに終始してきた。先週は値動きも乏しく静かに時間だけを暖めつつその時を待っていた感がある。そしてきょう、出来高1300万株超の大商いを伴い急伸。5月の280円処の上値関門をどう突破するかのシナリオは既に書かれている?含み資産関連&農業構造改革関連の低位株として引き続き注目したい。◎低位材料株といえば東洋建(1890)も日足一目「雲」上限を下支えに上値をうかがう構えにある。◎インデックス(4835・ジャス)は30万円割れあれば中期買いしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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