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2013/01/11

◆「3連騰し1年1カ月ぶり高値。円安・金融緩和期待相場続く」をこの日の相場タイトルとしたが、なにか、腰が据わらず落ち着きのない感じが消えないうちに、場況として表出してしまった。10日の海外市場は続伸。NYダウは1万3471ドルと昨年10月18日以来の高値で終了。同月5日に付けた終値高値は1万3610ドルだから、後、139ドルだ。これをクリアすると、また、新しい相場が始まり、世界のマーケットをリードしてくれる、との期待感が高まる。もっとも、競輪・競馬からマラソンをはじめ物事は全て、最後の一瞬が全てを決することが多い。もちろん、らくらく勝ってしまうことも多いが・・。で、日本株は?日経平均は上々の2013年相場をスタートして大発会に続き第2週を終えた。日本の景気動向は全て日銀の肩にかかっているかのような、安倍首相に危惧するが、マーケットは「誰でも、何をしても、景気が浮揚し国民が良しとすれば良い」と言って、勝ち馬に乗る油断のならない性格を有す。それでも、テクニカル面は一歩前進した。ただし、市場のヒートアップ度合いを発信するシグナルのひとつ騰落レシオはこの日3日続伸で155.9%とヒートアップ。この後、相場が下げに転じ始めた時の動きには注目する必要がある。

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◆もっとも、日経平均は、昨年11月に超長期相場の方向を示唆する24カ月移動平均線平均線を7カ月ぶりにクリアした後、12月末に昨年3月の戻り高値1万255円を更新。そして、きょうは、東日本大震災前の11年2月21日以来ほぼ1年11カ月ぶり高値で終了した。残るハードルは10年4月の1万1408円だ。これをクリアすれば、08年10月安値を基点とした長期上昇相場の第2波動入りだ!よほど、ひどい首相の政策執行がなければ、突っ込み、押し目は「買い」となる筈・・。もっとも、「明日の墓場は わからない」(渡哲也、鈴木清順監督の日活映画「東京流れ者」で)という詩もあるが・・。

◆筆者本年の正式注目株プリマハム(2281)が動いた!変わらずを2日挟み4日続伸。12円高の158円までみて、155円引け、と上げ幅を拡大。12年5月7日以来ほぼ8カ月ぶりの高値を付けた。全面高商状下で業績回復基調にある、出遅れ低位株として見直し買いが広がった?昨年7月以降は150円前後が厚い上値の壁となってきた。しかし、これを突破したことで、昨年4月に付けたリーマン・ショック後の高値164円以降の「三角保ち合いを上放れ」、一段高が期待される格好となった。週足チャートを見て欲しい!11年9月末の92円から12年4月高値164円までひと相場があった後、下げたものの、5月安値118円、10月安値129円と52週線に沿った線で下げ止まり、今週まで下値を切り上げてきた。そして、7月戻り高値154円をこの日クリア。164円突破から、新たに、テクニカル面の良さで参戦してくる投資家が出てくる。短期売買が中心だが、52週線上に下値切り上げ相場が続く限り、押し目は拾う相場が始まる!?「長く食肉加工業界のお荷物企業となってきた。が、ようやく長かった業績冬の時代からの脱出が期待されるまでに変貌を遂げ、今13年3月期に過去最高経常利益を連続更新する会社に変わってしまった!」とブログで情報発信を続ける知友アナリストはかって指摘していた!今も有効だ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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