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2009/05/14

◆日経平均株価は246円安の9093円と大幅反落。13日の米国株式が大幅反落したうえ、円高が嫌気されTOPIX業種別株価指数で全33業種がそろって下落するほぼ全面安商状となった。3月安値からの相場回復は、行過ぎた景気悲観の反動による景気回復への期待感が背景。調整があっても不思議ない水準まで上昇していたといえる。当欄でも「5月連休明けは利益確定売り、噴き値売りを先行」と連休前に記していた。日経平均は3月13日安値7021円から5月11日高値9503円までほぼ2カ月間で2482円、35.3%上昇した。ただ、これまで何度もいってきたように昨年11月の戻り高値9521円更新がならなかったことは気に掛かる。■また、200日移動平均線にタッチしないまま上値が重くなってきたこともテクニカルな売りを誘う。とはいえ、この2カ月間よく上昇した。3分の1押しもしくは半値押しがあっても不思議ない。ちなみに3分の1押しだと8676円となる。

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◆日マクドナルド(2702)が逆行高し8連騰。1958円まで買われ、1月27日の年初来高値を大幅に更新した。出遅れ好業績内需株として買いが入りやすくなっていたうえ、MSCI採用銘柄の定期見直しで、同社株が新規に採用されたと伝わったことから、先行きの買い需要を先取る格好で個人投資家など目先資金の買いが膨らんだ。出来高は前日比70万株増の108万株と昨年12月8日以来の100万株超となった。■一方、除外銘柄となった、NECエレク(6723)、アルプス電(6770)、長谷工コーポ(1808)、武富士(8564)はそろって大幅急落。新規採用となったものの、事前に候補銘柄だったというGSユアサ(6674)は小幅ながら4日続落。が、GSユアサの場合は、同指数採用思惑よりも、環境対応車関連のテーマ絡み材料株として買われてきた面が強く、指数採用は需給面で後押しになり、株価は高過ぎるとの売り方との攻防戦が続きそうだ。

◆介護関連株は内需関連の小型株としてやや全般相場と離れた動きを期待しているが、きょうは星取表4勝4敗とまあまあ良しの線。ロングライフ(4355)は4日連続年初来高値を更新。52週線とのプラスかい離を拡大した。ただ、12月8日の上場来安値1万230円から倍化した水準が続いており、利益確定売りが出る水準といえる。

◆新たに、200日線に急接近した加工食品卸最大手の菱食(7451)や大和総研が13日付けリポートで新規に投資判断「2」(強気)、目標株価1650円でカバレッジを開始した加藤産業(9869)も併せてここからウォッチングしたい。加藤産業は年初から52週線に下支えられて下値を切り上げつつ、昨年8月以来1500円台後半にある上値ネックライン突破をうかがう格好となっている。一方、菱食については大和総研が投資判断「2」を継続、目標株価を2500円としている。当欄は、加工食品卸株を、価格改正効果による業績増額修正が期待される、出遅れ内需株として注目している。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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