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2010/07/02

◆週末2日の日経平均は前日比12円高の9203円と小幅ながら6日ぶりに反発。TOPIXは9日ぶりに小反発した。直近で大幅に下げたことで、下値を売る動きが後退したうえ、大幅に突っ込んだ銘柄への買い戻しやリバウンド狙いの買いがまさった。1日の米株は、景況感の悪化を背景に景気回復への懸念が広がり4日続落。S&P500種指数は一時9カ月ぶり安値を付ける場面もあった。しかし、日米とも、後半は、直近の大幅株安は行き過ぎとのみかたがあったうえ、2日の雇用統計を控えて、模様眺め気分が広がった。■1日に嫌気された経済指標は、ISM発表の6月製造業景況感指数が前月比減少し、労働省発表の前週1週間の新規失業保険申請件数は市場予想以上に増加するなど、景気回復に不安感を誘った。景気後退懸念からNY原油先物や金属価格など商品市況も下落し、株式市場はこれを反映して売りが売りを呼ぶスパイラルダウンの商状から抜け出せないでいる。2日に発表される、米6月雇用統計が判明した後、米国株がどう反応するか、そして、が米国株の結果をみて週明けの東京市場がどう跳ねるか、開いて見なければわからない・・。1日の日銀短観の発表を見て世界が動いたのは、為替市場だけではないか?それも一瞬だけ?■市場筋推計の「外資系証券朝寄り付き前の成行き注文状況」によると、2日は、売り注文株数が1970万株、一方、買い注文株数は1100万株、差し引き870万株の9日連続売り越しとなった。そして、今週6月25日−7月2日合計では、売り株数1億1380万株に対し買いは6490万株にとどまり、差し引き4890万株の2週連続かつ大幅売り越しとなった。■日経平均は、6月21日の直近高値1万251円を付けた後、1日安値9147円まで1104円も下げた。なのに、この日の反発はわすかに12円!実に12円だ!海外相場が冴えないとはいえ、いかにも情けない話だ。雇用統計が余程悪い結果でなければ、大きく下げてきた米国市場は急反発できるはず。米国株次第の東京市場に自ら動けといってムチ打つのは酷だが、米国株が好伸すれば、東京市場にも買い安心感が広がってよい。といっても、リバウンド以上の上昇相場は期待しないほうがよいだろうが。

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◆ナブテスコ(6268)はチャートの良さをおしたてて何度も当欄に登場してきた。が、前週来、相次いで証券会社から同社株判断を「強気」としたリポートが発表されている。ドイツ証券では「(同社は)産業用ロボット向け精密減速機で世界シェア60%を有するトップメーカー。世界のロボット販売の急速な回復に比べ同社の精密機器事業の今期予想は保守的。来期予想PER15倍台は割り安」とし、投資判断を「買い」とした。みなが皆そろってリポートを発表したのはいやだが、中期相場を占う26週線沿いの上昇基調は目下信頼できる。もう一段上の相場を期待しよう。

◆電産コパル(7756)はデジタルカメラ用シャッターのトップメーカー。売上の約半分がデジカメ関連で、シャッターとレンズユニットでデジカメ関連売上高の約6割を占める。今11年3月期連結業績予想は、レンズユニットの増産及び中国などへの生産移管が奏功し、株価上昇を支えるに十分な水準だ。予想1株利益78.6円に対し、今期予想PERは16.9倍にとどまり、割安感が強い。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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