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2015/11/25

◆日経平均株価は前日比77円31銭安の1万9847円58銭と6日ぶりに反落した。前夜に発生したトルコによるロシア軍機撃墜がシリア情勢を巡る地政学リスクとして意識され、円の3日続伸もあり株式市場は冷やされた。朝方から売りが先行、後場には130円強安下げる場面もあった。しかし、先週後半以来、上値は重いものの、東証1部予想PER株価収益率は約17倍にとどまっていることもあり、2万円台を前にした高値もみ合う展開が続くことに・・。

 そんななか、直近に紹介が増えたサイバダイン(7779)は活況裏に大幅反発し4日連続で分割落ち後高値を更新し、1840円台と上値を伸ばしてきた。買い方の買いの回転が効き始める水準に上昇してきたことで、全般相場に方向感をつかめない中では、同社が手掛ける「装着型ロボットHAL」の稼働数拡大への期待感が、短期筋の買い意欲をさらに掻き立て始めたようだ。出来高が多いうえ、100株単位であることも買いを誘う・・。権利落ち修正後ではほぼ1年ぶりの高値水準に戻っており、短期筋の買い回転が効き始めることになるか?短期突っ込みシーンがあれば拾っていきたい。

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◆鳥貴族(3193)は全メニューが税抜き280円均一の「鳥貴族」を関西・首都圏で展開、運営する焼き鳥居酒屋チェーン大手。朝方は前日急騰による利益確定売りが先行したものの、すぐに切り返し、一気に2700円台と上げ幅を拡大、終値は58円高2646円と続伸となった。7月29日株式分割落ち日に付けた高値2720円にあと8円と迫る場面もあったが、その後は高値圏でのもみ合う展開となった。

今期も大幅出店増計画にあり5期連続2ケタ増収かつ最高更新予想にあり買い安心感もある?今16年7月期は過去最高の前期比5割増となる60店の出店を予定している。今7月期単独業績も、売上高が前期比24.1%増の231.61億円と5期連続2ケタ増収かつ最高更新予想にあり、経常利益は同21.3%増の13.13億円と4期連続増益かつ最高更新予想となっており、予想1株利益は58.8円)と4期連続増益かつ最高益更新予想にある。

10月末時点の店舗数は直営店238、TCC店(鳥貴族カムレードチェーン)192店、計430店を擁し、去る5日発表の10月既存店売上高も前年同月比14.2%増(客単価は0.2%減とマイナスに転じたが、客数は14.4%増と2ヵ月連続2ケタ伸長)と2ケタの伸びと今期に入っても好調な推移が続いている。

 この日、2712円まであったが、PER割高感は強いものの、2ケタ増収2ケタ増益を支える同社メニューを見ながら、調整場面を拾っていきたい。打診買いも良しとしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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