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2006/12/26

◆後場、新日鉄(5401)の上げ幅がどんどん拡大し始めるとたまらず鉄鋼株を中心に幅広く買い気が広がってゆき、海外投資家の買いが乏しいなか、日経平均は4月高値に向け上昇姿勢を強めていった。太平工(1819)、新和海(9110)など新日鉄群団銘柄もまた物色銘柄を拡大させつつ相次ぎ上昇ピッチを加速させていった。そして、たまらずやられ玉を売却し、「新日鉄以下、今強い銘柄を買い急ぐ動き」が広がっていった。この日が、年内受け渡し最終日ということから、明日以降は換金売りが出なくなるとの楽観的な見方もあり、年明け相場への期待感が高まっていった。

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◆怖いのは、「明るい平家は滅びる」といわれるように、「これまで新日鉄なんか重くて・・」といっていた投資家が、紙かなにか軽いもののようにひらひら舞い上がっているかのように見える新日鉄に群がり始めたことだ。この日も某大手サイトのアクセスランキングで新日鉄はトップ常連のソフトバンク(9984)を上回った。3位には来年の世界自動車生産台数でトップになる可能性が高まっているトヨタ自(7203)が入った。■平均株価は4月の年初来高値に400円弱にせまった。118円台後半に円安ドル高が進んでいることも輸出株中心に追い風となっている。直近、言われ始めたのは、<新年1月下旬から始まる07年3月期第3四半期(10〜12月)決算の発表にあわせ、通期業績予想を増額修正する企業が相次ぐ>のではないかということ。今年の初めもライブドアショックに襲われ投資家の業績への関心が薄れるなか、2月にかけ増額修正が相次いだ。今回も中間決算までの好調さから想定すれば、増額修正が相次ぐと見てよい。

◆任天堂(7974・大)が連日で高値を更新し、DSに人気の「漢字学習ソフト」を納入しているイマジニア(4644・ジャス)は200円高の1442円ストップ高で比例配分となった。(前号の任天堂向けゲーム関連株参照)●日水(1332)が711円まで戻してきた。9月高値727円から、11月17日の安値552円まで叩かれ、瞬間200日線を割れたものの1カ月強でよくぞ90年8月以来16年ぶりの高値目前まで回復できたものだ、とその強さに感心すると同時に、同社株の先行き相場への期待感が高まる。新年も強気したい。

◆前号紹介の新年テーマのひとつ「3G携帯へのGPS搭載義務付け」関連のゼンリン(9474)が170円高し3530円で引けた。5月以降24カ月移動平均線に支えられ11〜12月と連続月足陽線で年越しとなった。●また、ガイシ(5333)も7月安値で底入れ、昨年11月の高値1923円突破を目指す、業績がすこぶる好調だ。○本欄常連株では、岡谷鋼機(7485・名)。1900万株の新日鉄株、690万株のトヨタ自株保有に伴う含み益の拡大を想定すれば、2000円以下のここは割安感が強い。●4ケタ乗せの島津製(7701)、新興プラン(6379・2部)は上放れ目前のここから当面、強気を継続する。●JUKI(6440)はベトナム、中国などアジア色を濃くするたびに着実に業績は向上し、人気化、上値を追う。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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