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2012/08/10

◆夏枯れ、か。8月第2週末で、株価指数先物オプション8月限の特別清算値(SQ)算出日だった。にもかかわらず、出来高は前日比さらに3.4億株減の15.98億株の薄商いに終った。売買代金は1200億円超減り3日ぶりに1兆円台割れ・・・時価総額は、前日比1.79兆円(0.68%)減の258.69兆円と5日ぶりに減少し、前日回復した260兆円台から1日で陥落してしまった。9日の海外市場では物色材料が乏しく、米国市場では薄商いのなか小動きにとどまり、欧州市場もわずかな上げ下げにとどまった。アジア時間では、7月中国貿易統計で輸出入額とも市場予想を下回ったことから、各国市場とも小動きとなった。東京市場でも夏季休みシーズンを来週に控えているうえ、前日に一時9000円台を回復したこともあって、利益確定売りなどで引けにかけ下げ幅を拡大。前日に回復した長期相場を示唆する200日移動平均線を割り込んでの終了となってしまった。今週は企業の決算発表が続いたから手掛かり材料があったが、これで、決算発表が一段落したら・・?アナリストは決算発表が集中していることから、分析リポートの作成が追いつかない?

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◆日経平均は上記のように200日線「8957円」を1日で割り込んでしまった。プラスかい離を継続すると同時に、7月4日につけた9136円の戻り高値をできるだけ早くクリアしたい。(当欄8月7日号で記したように)10年4月に付けたリーマン・ショック後の戻り高値1万1406円から上値が切り下がっている。東京市場が長期下落基調から一転、長期上昇基調に立ち戻るためには、まず短期線をクリアし、次は中期線、そして、長期線とひとつづつ突破していかねばならない。そのためには、200日線をクリアし、下値サポートライン化しなければならない。歯がゆいのは、東京株式市場の売買の3分の2前後を占めるのは海外投資家であり、海外市場の影響から免れることが出来ないこと。もっとも日本市場だけでなく、海外市場もまた自国要因でいつも動くなんてことはなくなりつつあるのだからおあいこではあるが・・。

◆7日号に記したスマホ関連・協エクシオ(1951)は今週8日に883円の年初来高値を付け、870円引け。これから上値に続くハードルをひとつづつクリアし続けなければならない。次は、09年9月7月の戻り高値976円突破に向け、ひとつずつ上値の壁を突破していくことだ。●インタスペス(2122)は薄商いのここから引き続き中期買いしていこう。◆見事な月足を描きつつあるのは当欄でも直近で何度か取り上げてきたセブン&アイ(3382)だ。スーパー事業では、成長の曲がり角を回ってから時間がたったものの、創業家とのこともあり、手をつけにくかったが、コンビニ事業の収益拡大を背景に、スーパー事業の抜本的見直しがそう遠くない時間にスタートすると期待してよいとみている。ちなみに、現体制となって上場したのが05年9月で、06年1月に5420円の最高値を付けた。が、その後、長期低迷。そして、月足ベースで、上から順に6カ月移動平均線、12カ月線、24カ月線と「順」なパターンを描き始めたのは今年2月からであり、まだほんのスタートしたばかり。週足ベースで26週線への突っ込み場面は「買い」場とし、13週線処から打診買いしていくべきであろう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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