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2013/02/01

◆1日、日経平均株価は前日比52円高の1万1191円と4日続伸し3日連続で昨年来高値を更新。昨年11月12−16日の週から12週連続上昇し、2010年4月27日以来の終値高値となった。欧米株は続落したが、海外為替市場で円安が進行し、東京外為市場でも一時円が対ドルで92円台に反落し2年8カ月ぶり安値となり、対ユーロでは124円台後半と大幅に3日連続したことが買いを誘った。出来高は大発会からここまで連日で30億株を超える大商いが続いている。すごいというしかない相場が続いている。が、1980年代、今では「狂気」とさえ言われるようなバブル相場を経験した筆者には、何かが欠けているような気がしてならない。それが、何だか・・?■ヘッジファンドの日本株買い、円売りでスタートした昨年11月安値以降の相場だが、1ドル=100円でもOKなどと閣僚達から聞こえてくる。輸出企業に追い風という。たしかに、輸出関連企業にはうれしい話だ。が、輸入企業には針の上のむしろとなる。そして、輸出企業は円安による価格競争力優位となる。しかし、商品力や製品力などがかつてのような輝きを失っていたとしたら、競争力を失い市場から追い出されることになる。どこまで、日本の製造業が輝きを取り戻すことができるかが鍵となる。金融緩和、円安、製造業保護策で製造業が再生するかは?では、ソフト産業は?筆者には推し量る能力に欠ける・・。安倍政権の製造業強化策が判明するまでは、為替相場と鬼ごっこするしかない?

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◆結局、ここまで紹介してきた内需株を基本とし、応用編でエレクトロニクス、精密機器、輸送用機器、電子部品・半導体関連や機械・・など製造業、金融関連、素材・資源・エネルギー関連などへと幅を広げて、テクニカル面を重視し個別銘柄をピックアップしていくことにしよう。これまでと同様に、時にはテクニカル面の良さだけを頼りに打ち出す銘柄も多くあろう。■今週の週足が「窓を空けた」プリマハム(2281)、ここからの下値メドは、窓が空く前の1月21日に付けた162円となる。別段、170円でも180円でも良かったと言える時がそう遠くない時間に来ると夢見るのは筆者だけではないだろう。●セブン&アイ(3382)も52週線にしっかり支えられながら11年3月東日本大震災発生時の上場来安値1755円を大底として、「セブンイレブン」を主軸とした新たな評価の時代到来が期待できよう。●昨年12月以降は当欄紹介銘柄から外してきた日マクドナルドHD(2702)だが、既存店売上高不振が伝わっても、株価は長期相場を示唆する52週移動平均線沿いの上昇基調が08年11月から今に至ってもなお続いていることの意味は?やはり、当欄にピックアップすべきということか。再チェックしよう。■スマホ広告関連銘柄として注目するサイバーA(4751)は前日発表の決算に反応し、21日以来の終値2000円台を回復した。通期経常益42%減益予想もスマホ向け広告が伸びたうえ、自社株買いを発表したことが後押しした。1株だけ打診買いした後、様子をうかがいたい。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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