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2008/12/24

◆24日、休日明けの東京株式市場で、日経平均株価は反落し、206円68銭安の8517円10銭で終った。23日の米国では自動車大手への政府緊急融資も救済は難しいとの懸念で自動車株が急落したうえ、住宅販売が低調だったうえ住宅価格の下落も続いたことなどから銀行株など金融株を中心に下落、NYダウは5日続落となった。東京市場でも、TOPIX業種別株価指数で大手銀行株が5.23%の下げで値下がり率トップとなり、トヨタ自(7203)が22日に今2009年3月期連結営業損益予想を1500億円の赤字見通しに減額修正し、戦後始めて赤字となったうえ、ブリヂストン(5018)など業績予想の大幅減額修正が相次いだ自動車関連株が4%超の下げで値下がり率5位となり足を引っ張った。もっとも、日経平均はこの日の下げでも、12月10日以降の仲値となる8600円を大きく下に踏み外すには至っていない。

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◆米国株式市場は、24日がクリスマスイブで半日商いとなった後、クリスマスの25日、その翌日26日と休場となり、土日が続き4連休となる。東京市場は、米国株の展開とは無縁の日が金曜、月曜日と続くがさてどうか。

◆当欄では、今年前半は、7月の洞爺湖サミットを控え、昨春以降に紹介してきた環境関連株を引き続き注目したが、予想に沿った格好でサミット1カ月前に環境関連株の多くは天井を打った。日経平均も6月6日に戻り高値1万4601円を付け、その後、米国発の金融危機本格化に9月以降はつるべ落としの下げとなった。

◆当欄は、今秋、長期下降トレンドから上場来安値をつけた後、反転、上昇基調をたどり始めたチャート好転銘柄を順次紹介してきた。全般方向感に不透明感が漂う中では、引き続き、「テクニカル、業績、需給面で強い銘柄に付く流れ」に沿った銘柄に着目したい。●19日号紹介のセゾン情報(9640)は同日記事を参照してほしいが、「第2のダイワボウ情報(9912)」との見方も一部ある。10月に423円の上場来安値を付けた後、反転。この日670円を付け今秋の戻り高値を記録。7月10日の戻り高値に顔合わせした。次のテクニカル面のポイントは4月戻り高値の733円となる。今09年3月期連結業績予想は前期比小幅増収増益を確保する見通しにあり、予想PER7倍台、PBR0.91倍と割安感も強い。●17日号紹介の気象コンテンツ世界最大手ウェザーニュース(4825)も25日、75日、200日の各移動平均線が1300円処で収れん。1500円水準が目先の上値関門だが、週足は前週末から全移動平均線を上回っており、下値は1200円台前半にある52週線がサポートしている。昨年12月の4年9カ月ぶり安値465円を基点とした中期上昇基調にあるが、今年10月安値からの第2上昇波動入りが期待できそうだ。●東京綱(5981)が255円高値引けで52週線を上抜き、300円をにらむ格好となった。橋梁関連低位株の日本橋梁(5912)、東亜道(1882)が東証1部市場値上がり率ベスト10入りするなど公共投資関連低位株が上位に入るなか、値動きのよい低位材料株として目先資金の人気を集めた。東京都管内の橋梁があと20年内に耐用期限を迎えようとするなか、新年10月に五輪会場選挙が行われ、東京五輪決定となれば、橋梁事業が一段と拡大すると一部証券研究所が紹介したことが材料視された。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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