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2005/07/13

◆メガバンクが続落し、平均株価は3日連続で一時1万1700円台乗せしたものの、終値では1万1600円台に引き戻される展開となった。前日のNY原油先物価格60ドル台乗せが足を縛り、日米で本格化する4〜6月決算動向が手を縛る格好で重苦しい展開のまま1日が終った。メガバンクの中でもみずほFG(8411)は、6月16日に戻り高値を付けた後は、他大手銀の高止まりとは違い軟調展開が続く。3月から4月にかけては全般相場が下落するとともに同銀行株も下げたが、今回は全般戻り高値を探るなかで下値が読めない展開だ。市場出来高、売買代金が伸び悩むなか野村証券HD(8604)が5月の年初来安値にあと14円しか余裕のないところまで下げてきた理由なら良く分かる。が、みずほFGだけが下値を模索する理由があとひとつはっきりしない。これまで買い方だった、海外勢が売りに転じているとの見方が正解か。引き続き、注意したい。

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◆売買代金が伸び悩めば、時価総額の大きな武田薬(4502)ではなく、◎科研薬(4521)、◎ツムラ(4540)など中堅である。上昇ピッチはなかなか上がらないが、両社株ともきょうも年初来高値を更新した。◎円高反転も嫌気された自動車関連株で高値を更新したのは大手ではなくマツダ(7261)だ。◎また、先週、トヨタと組み07年にもインドで小型車を共同生産すると報じられたダイハツ(7262)も強い動きだ。高値圏で頑強な展開が続いており、89年バブル絶頂期以来の4ケタ回復をうかがっている。■きのう人気の低位含み資産株は、きょうは反落。それでも、24カ月移動平均線沿いに下値を切り上げている明電舎(6508)が活況裏に3日続伸。不動産投資ファンドのクリード(8888)がきのう発表の前5月期連結経常利益が大幅増となり、今期も7割弱の増益になる見通しだとしたことからストップ高で比例配分となり、買い物を残した。となれば、都心を中心とした含み資産株買い人気が衰えないのは当然か。◎本欄では片倉(3001)などとともにヤマタネ(9305)を含み資産株関連銘柄として注目しているが、75日線に対して株価がどう推移するか、引き続き注目。■本欄注目のJストリーム(4308・マザ)がストップ高で終わり、ほぼ3年ぶりに30万円台を回復した。小型株物色は新興市場に向かい、マザーズ市場が売買代金過去最高を更新した。携帯電話、ネット関連株の人気急。ただ、◎サイバード(4823・マザ)が高値更新後に、一転急反落。仕掛けのタイミングに注意したい(と、いうのは簡単だが、さて・・)。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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