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2008/05/23

◆1000号!に到達。第1号が04年4月9日だから4年1カ月半という時が過ぎたことになる。第1号が始まったのは、03年4月に7607円(終値ベース)で底入れした日経平均株価が、昨07年7月の1万8261円高値を付けにいく相場の第1年目を迎えるころである。まだまだ、夢多きころだが、結局、翌年4月に1万770円を見て、底入れ、再度上昇基調入りしており、日経平均は1年間モミ合いが続いたことになる。■では、現在位置は?今年3月に1万1787円の安値を付けた後のリバウンド相場の途次にある。かつて1980年代後半に日本を襲った「バブル」の崩壊と同様に、米国を襲ったサブプライム住宅ローン問題、証券化商品による内外金融機関の危機、米経済危機と世界株式市場の波乱。一方、原油、非鉄・貴金属、石炭・鉄鉱石、穀物など商品市況の騰勢は止まず、産油国の肥大、中国、インド、ロシアなど新興国経済の拡大が、先進国経済との確執を生み、地球環境問題もクローズアップされている。たとえば、1バレル=130ドル台に急騰してきたNY原油先物価格は世界経済を疲弊させ、食料危機も広がろうとしている。日本は?といえば、老いた経済大国の姿であり、かつての"戦後の奇跡"といわれた経済復活時代からは遠く、少子高齢化社会に対応しきれない制度疲労の中にある。■といっても、今、総悲観に陥るのは早すぎる。国、地方単位の制度疲労は隠しきれないが、戦後の高成長から学んだものは多く、衰えたりとはいえ世界最大の債権国であり、技術力もまだまだ捨てたものではない。

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◆日本は地球環境問題では、大局はともかく、かつて公害問題で学んだ教訓・技術・ノウハウを保有しており、世界の先頭を走っている分野は多い。直近の当欄が、総論を取り上げるのを止め、個別問題に近いところから、テーマ、グループ、銘柄を取り上げているのはそのため。そして、「羅針盤はテクニカル」といいつつ、個別銘柄重視で推奨銘柄紹介を行っており、当欄でも同様の姿勢で臨んでいる。

◆本年の筆者注目株は日本化成(4007)だが、これは変えることなく、その後、「200円〜220円ゾーンはいったん利食い圏」とした当欄見解も継続。現在は、チャートから上昇基調転換が読めるまで「時」を待っているところだ。「環境対応自動車つくり」が求められるなか、同社が生産の力増強を進める「高品位尿素水」の需要が拡大している。有害物質の窒素酸化物(NOx)の低減につながるからだ。昨年末で年産能力は6.2万キロリットルに5割増しとなったが、さらに増強を予定している。ただ、今期は主原料の価格が揃って上昇するうえ、液晶パネルなど電子材料向け合成石英の投資負担増および償却負担増が重く、営業利益は2割弱の減少となるため。現在、株価の上値設定は控えているもの。チャート好転が見えれば、GOサインを打ち出す!

◆中期株価成長が期待できるとした自動車用リチウムイオン電池関連株の新神戸電機(6934)、●中東政府系ファンドの買いも期待される水処理関連子会社などを持ち、ついに三角保ち合いを上放れした富士電HD(6504)に「強気買い」、●そして、産業用小型貫流ボイラーで国内シェア5割超、保守・サービス網が充実。水処理や環境事業を育成中の三浦工業(6005)の2500円前後から打診買いをスタートしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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