2004/10/29
◆野村HD(8604)が一時1300円割れで年初来安値を更新。月足は4月以降7カ月連続の陰線(月初め値が月末終値を下回る)となった。平均株価は4カ月連続の陰線であり株式市場の不振が証券株により強く出ていることが分かる。12月より銀行の証券仲介業務が解禁されるなど競争激化や、信用買い残株数が多大で信用需給が悪化していることなども懸念材料とされる。しかし、証券ノウハウやソフトは他の追随を許さない能力を持つ。昨年4月に付けたバブル崩壊後の最安値1087円があと200円強に迫ってきが、ここからは、平均株価が一気に三角もちあいを下放れるなどした時、かえってあく抜け反転もあると見てもいい水準を迎える。最悪気分の時を待ちたい(20日付け「魁」参照)。
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◆NY原油価格続急落は材料視されず、平均株価は4日ぶり反落。中国が28日に貸出金利の9年ぶり引き上げを発表し、鉄鋼株など中国関連株を中心に売りが先行したのだ。本格化した9月中間決算発表で増額修正組の値上がりが限定的な一方、減額組みの下げがきつくなっていることも弱気の背中を押した。◎東京製鉄(5423)も難儀だ。多くの銘柄が平均株価と同様に三角もちあいが煮詰まっており、上下どちらかに放れる瞬間が接近しているが、同社株はかろうじて下放れを我慢している格好だ。引き続き注目したい。◎引き続き200円台にとどまり、99年7月以来の高値への挑戦を準備中の新興プラン(6379・2)を思惑気分まじえて強気継続。◎また、割安・好チャートのユニプレス(5949・A)の高値更新、一段上の相場や◎ラサ工(4022)の踏ん張りに期待したい。