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2014/05/20

◆日経平均株価は5日ぶりに反発した。しかし、20−21日の日銀政策決定会合待ちとあって、もやもや気分のなかで相場は終始した感がある。発表された決算の結果に悲喜こもごもの相場展開はあった。また、米国株の続伸と取引時間中の円相場が5日ぶりに小反落したことに後押しされて一時1万4100円台をつける場面もあった。もっとも、出来高は17億株、売買代金は1.5兆円ときょうも薄商いにとどまった。日経平均は3月第2週末に長期相場を示唆する52週移動平均線を割り込んだ後は、じりじりと上値が切り下がる状況から抜け出せないでいる。そして、現状の市場エネルギー水準では、目下の状況を切り開くのは難しい。■史上最高値を更新した後、一服しているNYダウなど米国市場とは意味が違う。欧州ではドラギECB(欧州中央銀行)総裁発言などから6月頃の追加金融緩和観測がある。IMFによる世界の実質経済成長率予測は、ユーロ圏が14年1.2%、15年1.5%、16年1.5%。米国は14年2.8%、15年3.0%、16年3.0%。では、日本は?14年度1.4%、15年1.0%、16年0.7%としりすぼみ・・だという。しかし、 日銀では日本の成長はこれを上回るとの政策委員見通しがある。15、16年度ともGDP1%台前半、消費者物価指数2.6%超。すでに、「アベノミクス」の正体はバレバレであり、IMFの線に沿った格好で日経平均は上値が切り下がる展開となっている。2月以降、1万4000円割れが下値サポートラインとなってきたが、引き続き、このラインで下げ渋りつつ反撃の機会を窺う?それにしても、気が重い相場ではある。

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◆日銀政策決定会合がらみでは、業種別株価指数で4月28日の1460から5月15日高値1616まで10.7%上昇した不動産株の動向が注目される。海外ヘッジファンドは絡んでいるのかは下げ幅しだいで判断できそうだというのだ。三井不(8801)は4月11日安値2336円から5月15日3386円まで44.9%高!住友不(8830)は4月23日の3871円からきょうの高値4443円まで14.7%高だ。■個別では、この日決算説明会が開催され、839円寄り付きが終値33円高の887円となった日特エンジ(6145・JQ)。有賀泰夫アナリストは、ポイントだけを報告。4−6月受注もかなりよさそう。社長は「5−6月は、2−3月よりかなり多い」と表現。前年度下期には結構回復しているので、皆強気になったと思われる。期末受注残が40%増えており、業績もいいことからさすがにわかっていない人でも強気になれます・・という。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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