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2005/08/29

◆あすの総選挙公示前に平均株価が失速。もともと調整があって当然のシーンを時の勢いにまかせて買い進んだ後だけに、当然ではある。ハリケーンのメキシコ湾岸油田地帯襲来懸念による時間外原油先物のバレル70ドル台乗せに加え、26日のグリーンスバーン発言に見られる金利高懸念がWパンチで資本市場・金融市場を襲った。上昇した主要アジア市場はなく全滅に終った。日本では東証2部指数のみがプラスで、残りは下落。世界同時株安のなかを日本市場だけ独歩高というわけにはいかない。それでも、8月も平均株価の月足は陽線となりそうだ。4カ月連続陽線かつ月末株価は01年6月以来の高水準で終る見通しにある。本欄は7〜8月強気相場で臨んだ。「筆者は夏相場ありとの見方をとるが、みずほFG(8411)が動けない、あるいは弱いとなると、強気の旗は降ろさざるを得なくなる・・」(7月5日号)。幸い、平均株価は1万2500円の年初来高値を付け、みずほFGは同日の49万7000円引けから7月22日に1万4000円下値を見たものの、8月25日には61万9000円まで25%弱の上昇を見た。一方、買い場を探したいと6月30日号で指摘したソニー(6758)は同日終値3820円から7月15日4150円まであったものの、きょうは3660円まで下落。7月29日、8月19日と3660円で「3点同事」底を記録した。アップルのiPodoに対抗した携帯型デジタル音楽プレイヤー「ウォークマンスティック」は日本の伝統の技である絞り技術を活かしたおしゃれかつネットワークウォークマンとして多彩な機能をもついい時代のソニーらしい商品となっている。また、きょうは新薄型テレビブランドを発表した。新経営陣の経営戦略発表までまだ1カ月時間が必要だが、引き続き買い場を探しつつ様子を見たい。

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◆本欄常連注目銘柄の新興プラン(6379・2部)が2700万株の超ビッグな出来高で381円、80円高ストップ高となった。なお、ストップ高カイ気配で103万株の買い物を残した。野村証券が29日付けで「プラントの事故防止に向けてメンテナンスの重要度が高まる」とし新規に投資判断「2(強気)」でカバレッジを開始したこと、28日付け日経新聞1面トップで石油元売5社が10年ぶりに石油精製設備の大型投資を実施すると報じたことなどが背景にある。筆者は03年夏に、500円目標でスタートした銘柄だが、上昇気流は急だ!◎IBダイワ(3587・ジャス)も同様に全般調整場面だからこそ出番到来。307円年初来高値引けだ。9月2日は臨時株主総会日だ。◎来期にかけ業容拡大急の曙ブレーキ(7238)を見直し買い。まず4ケタ目標。◎26週線沿い上昇基調確認の遠藤製作(7841・ジャス)は中期買いチャンスとみる。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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