2004/06/04
◆平均株価は3週間ぶりに陰線の週足となった。4月の年初来高値から5月の直近安値までの下げ幅の半値戻しを達成し一息ついた格好である。今週も市場外から飛び込んでくるニュースに右往左往した。気になるのは、日足の一目均衡表で「雲」の下限を上回り「雲」の中に定着できずに終わったこと。もちろん週足ベースは余裕裏に展開している。5月に売り越しに転じた海外投資家は最終週買い越しに転じたものの、きょうも銀行株に利益確定売りを先行させるなど今週は再び売り越しに転じたこと。国民の召使・僕(しもべ)たる国会議員は、国民にとって新たな展望が何ひとつ開けない、つまらない「年金法案」を成立させ、国会を閉会、7月の参議院選に向け自分の選挙区に走りはじめるだろう。
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◆市場体温計の銀行株は海外投資家の利益確定売りに調整色を強めている。もうひとつの好業績・材料株の体温計である東京製鐵(5423)は週足陽線で来週に期待をつなぎ、合同製鐵(5410)は週明けさえうまく切りぬければ高値挑戦への期待が高まる。■トヨタ自動車(7203)が悪環境のなかでも4000円台を固め、上値をうかがう構え。自動車関連株はアナリストのPER下方放置をよそに、三菱自(7211)のエラー分を刈り場として、上値を試す展開が続きそうだ。帝ピス(6463)が8年ぶりに700円台を回復し、洋ゴム(5105)は6年ぶりの300円台乗せが目前と自動車関連銘柄の物色範囲は広がりつつあり、市場へのインパクトは強まっている。愛三工業(7283)や下値が固まった東海ゴム(5191)を引き続き好業績出遅れ株として強気したい。