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2006/01/30

◆平均株価は5連騰し連日で昨年来高値を更新、9時半頃と午後1時50分頃の2度、300円弱高の1万6750円台をつけた。引けにかけては利益確定売りに上げ幅を縮小したが、値上がり銘柄数は3日連続の1000超となった。やはり、強い相場だ。また、発表される2006年3月期第3四半期業績も、ハイテクセクターを中心に引き続き好調だ。ただ、そろそろ好業績発表でかえって好材料出尽くし感から利益確定売りが先行する動きも出てきている。直近で急反騰しただけに、下げも急だ。■さて、31日に米FOMC(米連邦公開市場委員会)が開かれる。アラン・グリーンスバーンFRB議長は同日で18年あまり勤めた任を終え、ベン・バーナント氏が新FRB議長に就くが、FOMC後に14回目の利上げを実施し、短期金利FFレートの誘導目標を4.5%とすることは既成の事実。注目は声明文の中身だが、次回も利上げがおこなわれるとの見方を市場は執っている。問題は、その後もう一度あるかどうかだが、それが匂うのは次回までお預け。新議長の腕試しは市場が騒然とする何かが起きた時まで待つことになる。その時、どのような危機管理対応するかで判断を分かれる。■また、31日、ウィーンではOPEC臨時総会が開催される予定だ。WTI原油先物価格は1バレル=70ドル台が目前となっているが、中国・インドなど需要が拡大する一方、供給余力は乏しくなっている。増産を決議できず、70ドル台を突破する動きになれば、上昇ピッチが加速する恐れも残っている。■さらに、2月3日には米1月の雇用統計の発表がある。金融政策に絡み統計数字が弱いことをマーケットは願っているという。いかなる結果になるか注目。

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◆住友鉱(5713)が一時1575円まで買われ昨年12月につけた1562円の昨年来高値を更新した。もっとも、引けにかけてはやれやれの売りも出て日足陰線で終った。1月20日現在で3197万株の信用買い残株数が上値を抑えており、これを突破する手掛かり材料が欲しいところ。金市況の先高感が一段と高まるかだが、目先は投資資金が原油に向かっているため上値は限定的?期待は陽線が続く月足など長期線の強い動き。■また、もうひとつ高値を抜けきれないのが◎市場体温計のひとつ新日鉄(5401)だが、月足は、7〜9月の急騰後、今月で4カ月連続の高値ボックス相場を描いており、下から6カ月移動平均線が突き上げる格好となっている。これが高値更新する時は、平均株価が1万7000円台に乗せているか!◎もうひとつの市場体温計・みずほFG(8411)はきょう上場来高値を更新した。あとは、100万円乗せが次の目標だ。

◆日ケミコン(6997)がこんがらがったチャートを解きほぐし、スムーズな上昇波動に復帰する構えにある。新高機能製品で収益様変わりの好転が言われるなか850円台乗せから弾みがつきそうだ。◎岡谷鋼機(7485・名)が着実に下値をきり上げている。「強気の買い」を継続する。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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