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2016/02/22

◆週明けの東京市場で、日経平均株価は前週末比143円88銭(0.9%)高の1万6111円05銭と反発した。前週末の欧米株安、NY原油反落や円の小幅続伸を受け、朝方は利益確定売りなどが先行し1万5816円83銭まで見たが、売り一巡後は押し目買いなどに上げに転じた。しかし、後場は1万6100円を挟み上下100円幅のもみ合う格好ではあるが堅調推移となった。

 ただ、出来高は前週末比2億5397億円減の20億3748億円と6日連続で減少し、19億株割れとなった昨年12月10日以来の水準にとどまった。

 そんななか、業種別株価指数では27業種が上昇し6種が下落と内需関連中心に堅調に推移した。値上がり率トップの空運は原油安を追い風に4.39%の大幅続伸となり前週末に続き値がり率トップ。2位は水産・農林2.57%、3位食料品2.28%、4位陸運2.04%と内需株が続き、5位はその他製品1.78%高。

 一方、値下がり率1位には原油安が嫌気された鉱業で4.28%の2日連続のトップとなり、2位鉄鋼2.66%の続急落、3位銀行も1.45%の続落、4位電気・ガスは1.04%の続落、5位は石油・石炭で0.88%の続落。

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◆そんななか、本日も星野Rリート(3287)は一時1.4万円高の133.4万円を付け、4000円高の132.4万円と4日続伸し、昨年8月11日以来の高値に浮上。日足・週足の長期移動平均線を連日で上抜いた・・。なお、上値を目指す構えとなっている。株式市場が堅調さをとり戻した時にも、なお、上値を追う展開となるようだと上昇基調入りが鮮明となるが、これは、その時を待って判断したい。

◆小田急(9007)が昨年3月に付けた昨年来来高値1359円を更新。そして、1990年3月以来ほぼ26年ぶり高値水準に上げてきた。今月10日取引時間中に2016年3月期通期連結経常利益予想を一転増益に増額し3期連続最高更新予想に修正すると発表したことから前週は大幅反発展開となったが、この日も、円がやや強含みのなかも全般反発推移となるなか、私鉄各社株が堅調展開となるなか同社株見直し人気も続いたようだ。

 今3月期は箱根山の火山活動が活発化したことから、周辺エリアの鉄道・ホテル需要が減少し、その他の鉄道やホテルは堅調だったものの最終損益は減益となる。が、17年3月期は箱根山の火山活動沈静化で最終増益に転じる見通しにある。

◆また、東急(9005)も24円高の954円と3日続伸し、2月8日以来の高値水準に戻してきた。昨秋以来960〜970円、さらには1000円が上値の壁となっているものの、下値は52週線沿いに上昇基調にあることから、ここからの三角保ち合い上放れに期待したい。そのためにも、全般堅調展開が願われるのだが、さてどうか・・?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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