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2007/07/04

◆日経平均株価は2月高値1万8300円を目前に、張り付いたような小幅往来が続いている。世界の主要市場は史上最高値を追っているというのにひとり「蚊帳の外」だ。ひょっと、振り返れば、日本円は世界のほとんどの通貨に対し円安が進行している。「為替は国力の強弱を表わす」といわれるが、「美しい国」なんてひとり合点したがっている間に、「老いた国」に向かって突っ走っているのかもしれない。いやいや、「美しく老いた国」ではなく、「老醜の国」に向かって猛スピードで走っている! といっても、何も始まらない。日本が世界に働きかけることや、手伝えることはいくらでもある。助けてもらうこともだ。また、ぼやぼやしていたら、世界のカネの流れに巻き込まれ沈没しかねない。

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◆ただ、日々の市場の動きはこう着状態が続いているように見える。日経平均の上昇ピッチはじれったくなるかもしれない。が、月足ベースで見れば、着実に下値を切り上げており、次の「宴や祭り」のときを準備しているように思える。「宴や祭り」には準備が必要だ。「花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは。雨に向かひて月を恋ひ、垂れこめて春の行衛(ゆくへ)知らぬも、なお、あはれに情深し。・・」(兼好法師「徒然草」第137段)と古人はいう。「万(よろず)の事も、始め・終りこそをかしけれ」である。

◆直近の市場では、先のドイツ・サミットで地球環境問題が主要テーマとなり、来年6月の日本・洞爺湖サミットでも中心テーマとなる地球温暖化問題に絡み原子力関連株が大ブレークしているが、最後は、祭りのドサクサに紛れ込み、原子力関連とこじつけて一気高に向かう銘柄が続出し始めた。欧米、中国の原子力発電建設がラッシュ状態になるのは2012年〜15年といわれるなか、株式市場は最初のヤマである、「理想買い」が花開いたのだ。07年度の電力各社の設備投資額が膨らんでいることも追い風となっている。が、国内の原子力発電所建設は多くの困難を抱えている。東芝(6502)―WH、三菱重(7011)―AREVANP、日立(6501)―GEグループが現在の主要プラントメーカー。といっても、その周辺で、大いににぎわった中・小型原子力関連株はそろそろ、理想買いが最終段階を迎えたか。東芝、筆者公式本年注目株の東芝プラシス(1983)コンビなど一部を除いて、いったん、高値波乱、調整期入りを想定する。原子炉部材で米国高シェアの日製鋼(5631)を始め、原子力関連の売上比率が高い、岡野バ(6492・東2)、トウアバ(6466・東2)、や帝国電機(6333)、イーグル工(6486)、日ギア工(6356・東2)、化学プラントの好調で好業績を手にした「原発思惑株」の代表的存在・木村化工(6378)・・など良く走ってくれた。ここからは、「長期強気も、短期弱気」。「波乱場面を待って突っ込み買い」としたい。

◆本欄ハイテク株で推奨の島津製(7701)が5月から上昇ピッチを上げ(といっても、日足ベースではスローだが)89年6月の上場来高値1640円更新をうかがう。中国の空と川は惨憺たる状況だ。政府や当局は環境対策にひっしだが、全く追いつかない。同社は中国排水規制に特化したCOD(化学的酸素要求量)測定装置新製品の販売を開始した。●01年6月以来の4000円相場を目指す浜松ホト(6965)とともに強気を継続。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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