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2007/10/12

◆12日、ここまで相次いで過去最高を更新してきたアジア主要14株式市場は、前日の先物主導の上げの反動安となった日本株を含め、大半の市場が引けにかけ下げ幅を拡大した。星取表は2勝(ベトナム、スリランカ)9敗(日本など東アジア5市場は全敗)3休場。中国の利上げ観測などから利益確定売りが膨らんだ。続いて開場した欧州市場は、後半、米国株堅調を見て下げ幅を縮小するか小幅プラスに転じた。来週19日はブラックマンデー20周年の日となるが、<週明け前半の相場は、今週末200日移動平均線や52週線、24カ月線を何とか守った日経平均株価>を含めてしっかりの展開となりそうだ。■週明けの相場ポイントは四半期決算発表が本格化してきた米国市場の動き。16日は半導体世界最大手のインテルが、18日には今週600ドル台の過去最高値を付けたグーグルや携帯電話のノキア(フィンランド)が発表する。また、日本でも3月期決算企業の中間決算発表前に修正発表が増加し、市場に刺激を与えてくれよう。

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◆12日、半導体関連株やみずほFGなど大手銀行株が急落したのは海外証券アナリストの投資判断もしくは目標株価引き下げが売り材料視されたもの。●本欄推奨株では、日立国際(6756)が、ウリ気配でスタートし下げ幅を拡大、111円安の1433円引けとなり、11日の戻り高値1549円から大幅反落した。ゴールドマン・サックス証券が投資判断を「買い推奨」から「中立」に、目標株価を1800円から1600円に引き下げたことが悪材料視されたもので、同証券は半導体関連株6銘柄を引き下げた。本欄が先に指摘したように同社株は昨年3月以来1400円を中心とした小幅往来が続いており、逆張り相場が続いてきた。ただ、昨年6月以降ここまで下支えしてきた超長期線の24カ月線は1414円にあり、これを大きく下回らない限り押し目は好買い場と見ている。■銀行株は日本株再生のポイント・セクターだが、三菱UFJ(8306)以下、サブプライム関連被害は少なそうだが、金利引き上げが見送られる環境下、下降トレンドが止まないことが本欄を強気にさせない。京都銘柄を保有し含み資産を買う相場が続いている京都銀(8369)が任天堂(7974)高を背景に9月14日の直近安値1202円から急騰し、7月26日の16年ぶり高値1688円を更新し、銀行セクターの出遅れ見直し買いのきっかけになるかを注目している。

◆12日のNY原油先物価格(11月限)が一時1バレル84.05ドルまで上げ、過去最高を更新したことから、資源・エネルギー関連株を刺激しそうだ。原子力関連相場の大本命・日製鋼(5631)が1900円台のモミ合いを抜け出し7月の上場来高値2105円に迫った。02年11月のバブル後最安値50円から始まったこの相場、本欄目標時点である来春までどんなチャートを描くか期待を持って注目したい。原発用冷却ポンプ第一人者の帝国電機(6333)は8月安値時に瞬間26週線を割ったものの、きれいな右肩上がりのうちに戻り高値を追っている。トウアバルブ(6466・東2)は投資顧問の売りを2大手投信が継続買いした。太陽電池関連では、薄膜型主役のアルバック(6728)の周辺でフェローテック(6890・ジャス)が年初来高値を更新し、石井表記(6336・東2)が回復しつつある。■池上通(6771)は220円台固めならGO!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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