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2007/01/17

◆阪神大震災から12年目の1月17日は、新興市場にとっては、「ライブドアショック」1周年となる。マザーズ市場の売買代金は1205億円と連日で1000億円を突破し、値上がり銘柄数も連日で100を超え、マザーズ指数は続伸した。前日までM&A関連株人気に乗り上場来高値に買われたGCA(2126・マザ)、日本M&A(2127・マザ)は利益確定売りに反落したものの、ACCESS(4813・マザ)は逆に、前日つけた45.3万円の04年2月以来ほぼ3年ぶり安値(途中2度の株式分割を考慮済み)から一転、ストップ高となり、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)最大手のミクシィ(2121・マザ)なども人気を集めた。■なかで、情報端末ソフト開発のACCESSは、KDDIが発表した今春発売の携帯電話でワンセグ機能付機種すべてに同社ソフトが採用されたとの外資系証券のレポートを受け買いが膨らんだもの。昨年4月高値118万円から2段下げで前日安値に突っ込んだ。これは、昨年12月に今07年1月期連結業績予想の修正を発表したことが嫌気されたもの。経常損益は150億円を超える大幅赤字見通しに修正された。理由は?受託開発は伸張したものの、好採算の大型案件の売上高計上が来期以降にずれ込む一方、販管費が急増したことだ。また、来08年1月期も、携帯用ソフトの収益は拡大するものの、今期に続き巨額ののれん代償却が足を引っ張るため、大幅増収大幅赤字となる見通しだ。では、どう対処する?長期下降トレンドが続いてきただけに戻りの節目は多く、そのつど戻り待ちの売りが出てこよう。目先では、05年最安値56.6万円〜昨年7月安値59.9万円ゾーンが、もう一段上では05年安値6.9万円〜昨年9月安値7万円ゾーンが・・上値ネックラインとなりそうだ。が、09年3月期にはのれん代償却はほとんど消え、黒字化する見通しにあることから、本欄は長期注目株として押し目、押し目を拾うべき銘柄とし、投資判断は「強気」とする。

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◆さて、きょう前場を見た限り、市場は、「日銀は1月の追加利上げをあきらめ、いったん、政府・与党の顔をたて、2月に追加利下げに踏み切る」と読んだようだ!?が、さて・・どうか?本欄では、この水準での追加利上げは、話題性は十分だがそれ以上のものではないレベルの株価材料だと見ている。つまり、悲観はあたらない、ということ。■M&A関連建設株として、本欄が以前から注目し、「買い」推奨してきた西松建(1820)が大幅高したが、奥村組(1833)は前日にかけての続騰に対する反動安で終った。外資系証券が16日付けリポート、「構造変化する建設業界」で、建設再編が始まると指摘。スーパーゼネコンと割安な準大手ゼネンコンを「強気」とした。西松建は新規に投資判断「買い」、目標株価550円、奥村組は判断「中立」、目標株価700円だった。

◆本欄中期注目株の岡谷鋼機(7485・名)は第3四半期業績が好調で増配を発表。相変わらず人気はないが、「強気」を継続する。●コムシード(3739・名セ)は上げ下げしながらも着実に下値を切り上げている。引き続き「強気」で拾いたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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