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2008/07/18

◆週末3連休(月曜21日は「海の日」)を控えた、18日の日本株は3日ぶり反落。日経平均株価は1万2803円で終わり、週足では、年初来高値をつけた6月6日の週を最後に、7週続落かつ7週連続陰線と厳しい下げが続いている。17日の欧米株は急伸したもののアジア・太平洋15市場の星取表は5勝10敗と冴えず、香港、インド、中国などが上昇したのみ。本格発表が始まった米国企業の4〜6月期決算をみて、米国株は喜んでは買い、失望しては売る・・一喜一憂の展開が続いている。朝方は、17日の原油1バレル=130ドル割れ、米金融株高を受け買いが先行した。が、3連休控えと米取引終了後に発表されたメリル・リンチ証券の1兆円の損失計上を受け、18日の米国株急反落を予想した売り優勢の展開に転じた。出来高は17.9億株と低調は変わらず、上値を試す投資家の買いエネルギーが乏しいことに気づかされる。

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◆18日引け後、ゼファー(8882)、キョーエイ(1744・ジャス)不動産関連の2社が民再生手続き開始を申し立て、裁判所に受理された。これからは、金曜日の引け後は倒産発表が相次ぐ可能性があり、注意が必要に。■週明けから発表が本格化する今3月期第1四半期(4〜6月・1Q)では、大幅減益、減額修正、赤字転落、減配、低進捗率銘柄・・などが激しく売られる可能性が高い。引き続き、米金融・住宅関連動向、為替、NY原油価格、台湾の液晶・半導体関連株動向に注目したい。

◆全般波乱のなか、当欄は、NTT(9432)、JR東海(9022)など、旧官業銘柄の一角、石油事業から太陽電池という新しい大陸に打って出ようとしている昭和シェル石(5002)などを中東の海外政府ファンド買い期待銘柄として、紹介してきた。引き続き注目銘柄としている。3銘柄の共通点は? テクニカルで、<8月上旬までに75日移動平均線が200日線を上回る中長期線のゴールデンクロスを示現する>見通しにあること。もっとも、昭和シェルだと75日線を大きく下放れしたり、JR東海が114〜119万円のバーコード風の日足から下に転げ落ちたり、NTTが200日線を大幅に割り込んだ場合は、見切り売りや処分売りを迫られるリスクがのこる。

◆一方、全般軟調展開が続く中では、引き続き、不人気、好業績・割安の好チャート株は発掘を続け、「買い推奨していく。●18日、大型の自転車店をチェーン展開するあさひ(3333)が5月から続いた1500円台の壁を突破し1700円の年初来高値をつけた。一気に2000円まで突っ走った時は利益を確定したい。●エレコム(6750・ジャス)は6月16日の分割落ち後高値1200円に顔合わせした。実質上場来高値。が、次の目標は、06年11月の分割落ち前高値1267円だ。名実ともに上場来高値となる。今期経常益連続2ケタ増で過去最高更新予想、PER17倍台には割安感あり。上場来初の大相場形成が期待される。●合成樹脂繊維を手がけ、収益最高が続く萩原工業(7856・東2)のPER7倍台はいかにも割安感が強い。3月安値基点に上昇中で年初来高値更新が続く。52週線突破でスピードアップ?押し目は買い。1500円水準目指す。●セブン銀(8410・ジャス)は引き続き22万円台から下値は中期押し目買い好機。●フルヤ金属(7826・ジャス)も13週線タッチで押し目買いを示唆。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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