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2009/04/20

◆日経平均株価は前週末比17円17銭高の8924円75銭と3日続伸した。前週末17日NYダウの3日続伸にあわせた格好で、「15日連続の米日同方向引け」となった。下値を切り上げつつ9000円台相場に向け牙を磨いているのか、NYダウなど米国株急騰シーンを待っているのか?鉄鋼株が連日で急騰し全般相場を牽引、太陽光発電関連株、環境対応車関連株、原発関連株など低炭素化関連株が揃って買いを集め、シンガポール市場での日経先物高も後押した。

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◆17日の米株式市場で、注目されたシティグループは発表した1−3月期決算は純利益増となったが、主要因がトレーディング収入とあって下落。しかし、BB&Tなど他の金融機関の決算が好調だったことから、金融システムをめぐる不安はやや後退した。一方、グーグルは売上高、利益の伸びは鈍化したが、株価は上昇した。また、3月北米半導体製造装置の受注額(3カ月平均、速報値)は、前年同月比76%減と大幅に減少、半導体最大手のインテルやマイクロソフトが下げた。NYダウ、ナスダック総合指数とも上げは限定的だった。

◆人気となったのは、太陽光発電関連株、原発関連株、環境対応車関連株・・の「非炭素化社会」、「グリーン・ニューディール」関連株。■原発関連株では、思惑株代表の木村化(6378)が連日で年初来安値を更新、中核の日製鋼(5631)が75日線を大きく上放れ1200円台にある200日線を意識した構えとなっている。当欄では、引き続き太陽電池パネル向けや鉄道車両用などが拡大中で、原発用ポンプを手掛ける帝国電機(6333)に注目している。一時1500円台を付け、200日線とのプラスかい離を少しずつ広げようとしており、1506円にある週足最上位にある52週線突破は目前だ。

◆また、三菱自(7211)と電気自動車を、ホンダ(7267)とハイブリット車の開発を手掛けるGSユアサ(6674)が643円まで買われ、一気に10日の年初来高値591円を更新、同時に08年6月に付けた新会社として上場して以来の高値である630円を更新した。環境関連株の主力で昨年7月の洞爺湖サミット以前に上場来高値をつけた銘柄のなかで、最初に当時の高値を更新した銘柄として、特別な?思惑株となる可能性は高い。4月10日現在の信用倍率は0.87倍と大取り組み銘柄でもあり、引き続き、環境対応車関連株人気を支える銘柄とみて期待できそうだ。

◆あと、農業絡み株で昨年10月以降の上昇基調からきょう767円まで買われ年初来高値を更新した日農薬(4997)、じり高基調の井関(6310)、また、橋梁など公共事業関連株では引き続き26週線に下支えされ、きょう最後の上値関門13週線を回復してきた横河ブリHD(5911)の922円、06年2月以来高値突破を目指す動きに期待したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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