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2011/04/07

◆日経平均株価は前日比6円高の9590円と3日ぶりに小反発。6日の欧米株が反発し、NYダウは2008年6月以来2年10カ月ぶり高値をつけた。加えて、海外市場で円が独歩安したことから輸出関連株や(米国で金融関連が高かったこともあり)金融関連株に買いが先行。日経平均は9時半前に100円強上昇する場面があった。しかし、その後は、小安い場面があるなど戻り待ちの売りに上値の重い展開となった。11年度の国内景気・企業業績不透明感は強く、前週末から5日連続でこの悪いパターンが続いている。

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◆6日のNY外為市場では円が主要通貨全てに対し下げた。一時昨年9月以来となる安値1ドル=85円50銭をつけた。欧州は利上げが目前、米経済・企業業績は順調。一方、震災後の日本は金融緩和を維持するとの見方から金利差拡大観測だ。結果、低金利の円で資金を調達し、高金利通貨のドルなどで運用する「キャリー取引」が活発化したもの。東京外為市場でも円は対ドルで85円前半に5日続落し、対ユーロでは122円台前半まで下落するなど10日続落だ(東日本大震災発生前日の3月10日17時時点では1ドル=82.70円台、1ユーロ=114.40円台だった)。

◆市場筋推計の外資系証券の朝寄り付き前成行き注文状況は、売り注文株数が前日比450万株減の3330万株、買い注文株数は800万株減少し2480万株にとどまり、差し引きで850万株の4日連続売り越しとなった。そして、暴落日の3月15日に57億株の過去最高を記録した1部市場出来高は、この日、22億株台と震災以前の水準に戻った。しかし、日経平均は1万500円前後の水準に1000円ほど届かない・・。■また、NY金先物が連日で過去最高を更新し、NY原油先物も反発して2年半ぶり高値を付けたものの、小反発した鉱業を除き素材・資源関連セクターも下げた。そして、建設セクターを中心とした「震災復興関連銘柄」とハヤシにぎわった低位思惑株は値下り率ランキング上位を独占した!

◆ハーモニック(6324)は4日付けでコード番号を間違って記してしまったが、当欄では3月9日に初めて紹介。その直後に大震災。3月15日にかけ暴落。同社は3月末割り当てで1株を300株に分割し、100株単位とした。しかし、筆者はその分、売り圧力が強まっていたことを見落としてしまった。この日は1834円の分割落ち後安値を記録・・。ただ、アジア新興国各国の賃金上昇を背景とした、ロボットなど省力化投資はようやく本格化し始めたばかり。買い場を探しウォッチングを継続しよう。●新たに省電力LED(発光ダイオード)関連株として紹介のシグマ光機(7713)は震災前高値787円を5日に更新した後、高値圏でのもみあいとなっている。しかし、週足ベースでは6週線から52週線まで全ての移動平均線をクリア済みだ。3月15日に560円まで下げたことを上昇エンジンとしたもう一段上を目指す力強い相場に期待!●マクドナルド(2702)は7日の3月度既存店売上高の発表はなかった。が、マックカフェ「スペシャリティコーヒー」の全国約2500店舗導入が完了。8日午後2時から期間限定でカフェテラスSとサイドメニューのコンビを販売する、と発表した。株価は2000円台に張り付いているが、引き続き、期待して注目したい。   

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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