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2015/10/15

◆日経平均株価は前日比205円90銭(1.2%)高の1万8096円90銭と3日ぶりに反発した。。前日の欧米株は続落となり、円は東京市場でも続伸となったものの、朝方こそ売り先行となったものの、前日に大幅続落していたいたことももあり、待機資金など世界的な流動過剰下とあって、売り一巡後は、押し目狙いの買いがなどが流入。前日とは逆に全33業種中32業種が上昇。医薬品、サービス、情報通信、紙パルプなど内需株や証券・商品、卸売・非鉄金属、そして、トヨタ(7203)が3日ぶりに反発するなど自動車、精密機器、電気機器など輸出関連株に買いが向かった。また、前日に横浜市マンションの施工不良問題で大きく売られたは三井住友建(1821)が下請け業者旭化成(3407)の子会社によるものだったことが判明したことから、費用負担懸念が後退し大幅反発したことも買い安心感を誘った模様。一方、旭化成は125円安の792.7円引けと大幅に続落。

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◆そして、目立ったのは建設株。大成建設(1801)、清水建設(1803)鹿島(1812)など大手ゼネコンや中小型建設株までそろって上昇した。前日は三井住友建設マンション基礎工事虚偽データ問題で売り込まれたことから、連想売りの動きが広がった。しかし、結果的に買い場を提供した格好で、この日は買い戻される展開となった。活発化している都市再開発、東京五輪関連のインフラ投資、加えて、リニア中央新幹線工事とビッグプロジェクトが相次ぐ状況下にあり大手だけでなくかってない好収益環境にあるとの声も聞かれた。また、TPP大筋合意に伴って、安倍政権が日本の強みとするインフラ輸出で活路を開く構えにあることも建設セクターの新展開期待につながるとの見方もできる。マレーシア、ベトナム、ブルネイのWTO協定を締結していない3カ国で市場開放が進み、国土交通省は重視している東南アジア地域での強力な追い風を期待する声も聞かれる。法面吹付工事大手で、地盤改良・薬液注入工事に強みを持つライト工(1926)は1997年2月以来の高値1233円を付け、ダム基礎・地盤改良など特殊土木大手の日特建(1929)は昨年11月高値にあと4円と迫る584円まであり14円高の573円と続伸した。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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