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2005/03/10

◆そうは問屋が卸さなかった。2時、2月の機械受注発表で売り直され平均株価は101円安。きのうはあすのSQ(特別清算指数)算出日を前に1万2000円台を大きく放れると来週以降は急調整局面入りも予想されるとしたが、取り越し苦労に終った。朝方、米国株安、原油高、円高ドル安のパンチを浴びた。しかし、買い気は旺盛。後場寄り後きのうの終値近くに戻す場面もあった。そして、2時。発表された船舶・電力を除く民需は3%弱のプラスとの予想を大きく裏切る前月比マイナス2.2%。2カ月連続でマイナスとなり、景気回復期待に冷や水を浴びせた。もっとも、きょうは機械受注が3%上昇でも軟調だった可能性が高い。むしろ無茶苦茶買われなかった分を良しとすべきか。

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◆結果、みずほFG(8411)が反落したのは当然の流れ。押し目をつくってくれたと思えばよい。きょうの元気は静岡銀(8355)など地銀に譲ったようだ。個人向け中心の独自戦略展開が海外投資家に評価されるスルガ銀(8358)や財務良好の山口銀(8380)など地銀株が好人気。出遅れ感に加え、4月の全面ペイオフ解禁を控え、これまで泣き所だった貸し出しが増加に転じていることも人気化の背景。◎ならば、株式など含み資産で定評の京都銀(8369)が今年大発会高値を抜き、94年6月以来の高値となってきたが、12年ぶりの4ケタ乗せがあっても不思議ないか。折から、都競馬(9672)やよみランド(9671)などが土地の含み益を材料視して買い進まれている。公示地価に下げ止まり感が出れば、敵対的M&A時代入りという背景もあって、含み資産株を買う流がクローズアップされる。今、株式市場で見られるのはその走りか。◎さいたま市に膨大な保有地がる片倉(3001)がきょう再び1400円台乗せし、11年ぶり1500円台を目指す構えにあるのも納得!◎低位株では12月の100円割れを底値に下値切り上げパターンが続くオーミケン(3111・2部)も面白そうだ。◎仕手介入説の酒井重工(6358)を割り切り買い。株価ロデオを楽しみたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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