2004/10/15
◆平均株価は今月1日以来の1万1000円割れで6日続落となった。ただ、きのうまでの3日間は引けにかけ下げ幅が拡大したが、きょうは逆に引けにかけ下げ幅を縮小した。NYダウの1万ドル割れや原油先物価格の最高値更新、銅市況の続落があったのにである。TOPIXの1100ポイント割れで機関投資家の買いが入ったという声が聞かれたほか、政府の銀行等保有株式取得機構が株式の買い取り期間を来年4月まで延期したことが好感されたとのではないかとか、きのうにかけての大幅安でテクニカルな買いが入ったなどという見方もあった。きのう本欄で大幅安の理由をずらり並べたが、当然、反対の見方もある。日本の景気は自律的な回復基調に入っており減速はしても底割れするとの懸念には及ばない。米国経済は原油高や政策効果の剥落により減速するものの、来年の3%成長は可能。日本経済を底割れに導くほどのものではないだろう。今おきている過度の悲観人気は徐々に解消に向かう、といったもの。平均株価、TOPIXとも格好悪い(上値圧力がやや強い)三角保ち合いを形成しているが、下落基調にある米国株に比べ先高感の強いチャートとなっている。
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◆東京製鉄(5423)は26週移動平均線を上回って終わりひと安心。引き続き20日の決算発表前後の動きに注目。なお、合同製鉄(5410)も26週線を上回り来週に期待をつなぐ。金市況反発で住友鉱(5713)も週足長大陰線だが2〜3週の調整で立ち直る構えにある。■三井物(8031)など商社株も資源・エネルギー関連として見直しの動き。岩谷産(8088)も週足陰線ながら三角保ち合い上放れの構え崩れず強気継続。