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2012/06/06

◆学生時代の映画仲間で、今も、横浜の大手デパートでアルバイトを続けている友人から毎年恒例の「ヨコハマ前田友の会」の案内はがきが届いた。彼はかつて「キネマ旬報」という映画雑誌の編集部に努めていた。随分昔の話だが、白井佳夫編集長とともに右翼の社長に反抗して退社。その後、「いつまでも結婚もしないで、いくらでも紹介したい女性はいるよ」との妻の声には耳を貸さず、今も独身。アルバイトで資金を作っては、夏は河内の音頭取りさん宅に厄介になり、盆踊りで披露する河内音頭や江州音頭取りさんをフィルムに取り溜め、数年間分のフィルムを編集し、夏に訪問した時に各音頭取りさんに手渡している。また、春秋には地方の山奥に出かけては風俗、芸能のドキュメンタリーフィルムを取り溜める。時には町や村に依頼されてフィルムを回すが、お金を受けとるのそれをドキュメンタリーとして仕上げ、町や村に手渡す時だけ。音頭取りさんからはお金は貰わない。バブル後に横浜の最大手デパートは倒産。今は西武系で営業が続く。多くの社員は退職した。が、ボーナスがないアルバイトで古参の彼はクビにはならず、今も、毎日に出勤。親父さんが残した大量の株券が配当を生むはずだが、金銭にはまるで無頓着。

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◆前田陽一さんは、今の我々よりも若い年で1998年に亡くなった。松竹の映画監督で、山田洋次監督の「寅さん」シリーズに飽き足りない我々が評価した喜劇映画を撮り続けた。友人と前田さんはかつて、二人で毎年12月になると討ち入り後の赤穂浪士に倣って本所吉良屋敷付近から泉岳寺まで歩くのを恒例行事としていたことがある。前田友の会は今年が15回目。上映するのは33歳の1965年作品で新人デビューから2作目の小作品、主演橋幸夫の歌謡映画「涙にさよならを」。脚本を書き直しながら撮影し、劇場封切りで大ヒットしたという。前田さんはどこに仕掛けを潜ませたか?デビュー作「にっぽんぱらだいす」は、遊郭に生きる若い女主人公が生命力たくましく、戦後日本を笑い飛ばして生きた作品だった。その第2作となるのだから、今年は何としてでも見に行かねばなるまい・・。

◆さて、日経平均は大幅続伸し4営業日ぶりに8500円台を回復した。5日のG7財務相・中央銀行総裁の電話協議では格別新たな話題はなかったものの、ギリシャからスペインに波及しかかった金融危機に対し、協調して対応することで合意した。加えて、ドイツ紙が、欧州金融安定化基金(EFSF)はスペインに対し予防的に信用枠を設定する可能性があると報じたことがユーロ買いにつながった。17日のギリシャ再選挙を前に見切り発車できるほどに状況が好転したわけではない。が、悲観の裏返しで、これまでユーロ売りドル買い、円買いを積み上げてきたファンドなどの反対売買が広がったとみるべきであろう。ギリシャに続き噴出したユーロ圏第4位のスペイン動向が今後なお、市場をゆるがすことに変わりはなさそうだ。財政赤字問題に加え、銀行の不良債権・金融システム不安という二段重ねの重荷にスペインは耐えられるか?少しは高値を試す動きに期待したいのだが・・。輸出関連のリバウンドで狙うのも一手。が、内需関連にこだわりたい。●トリドール(3397)が「丸亀製麺」5月度既存店売上が曜日特性考慮後の連続増収で年初来高値更新。2月以来の上昇基調が続く。コスモス薬品(3349)も4510円突破なら上昇転換とみて注目。マクドナルド(2702)は高値更新まであと20円だ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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