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2011/08/19

◆8月第3週末、日経平均は前日比224円安の8719円と大幅に3日続落。9日の直近安値を下回り、東日本大震災直後の3月17日以来ほぼ5カ月ぶり安値で終った。TOPIXは15ポイント安の751と3日続落したものの、今月9日安値を割り込まずに下げ止まった。とはいえ、週明けも踏みとどまるかどうかが懸念される。世界のマーケットは厳しい状況がなお続きそうだ。この日は前日までの悪い流れを引き摺っていたうえ、18日の欧米株式市場で、NYダウが400ドルを超えて続落するなど軒並み暴落商状となった。東京では、輸出関連を始め金融関連、資源・エネルギー関連がそろって大幅続落。時価総額は5兆円を超えて減少し260兆円を割り込んだ。そして、東日本大震災直後の大暴落日3月15日の水準をも下回った。

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◆世界の各種マーケットはQ2バブルがはじけたように玉突き商状形成している。欧米景気懸念が広がり、高値に取り残された「売るに売れないシコリ玉」がいつなん時、破裂するかの恐怖がある。一方、打つ手は乏しくなったとはいえ、思わぬ知恵が、政策に期待する声もある。現時点では、リーマン・ショック・クラスの痛手に至ってはいない。Q2によってじゃぶじゃぶ状態となった過剰流動性を背景に「いいとこ取り」で身の丈以上の高さに積み上げてきた「投資資金」。逆回転すれば、スモール・リーマン・ショック場面を迎えることになる?

◆ならば、虎の子?の銘柄もいったん、現金化すべきか。証券会社に入って3年目の1971年8月「ニクソン・ショック」相場を味わった、8月15日終戦記念日にニクソン米大統領が、「固定比率でのドル紙幣と金との兌換停止」を発表。輸出関連株が先導し厳しい下げとなり、日経平均は11月にようやく底入れ。12月のボーナスから7万円の鉄鋼株を上司の市場部長に奨められて買ったのが、筆者の投資第1号。11月に月足陽線を引いて始動、結局。14カ月連続月足陽線を引いた。73年春に為替が変動相場制に移行し、株式相場は暗転、74年秋まで調整相場が続いた。で、73年春からスタートしたのが15年間続いた週末行う月2回のドライブと島めぐりの生活。もともと、「地理・地学」で食べようと志したこともあっていっそう魅力的なものとなった。

◆さて、当欄注目株だが、メッセージ(2400)、サイバー (4751)、マクドナルド(2702)・・など高値圏内にある銘柄はやはり、52週線を割り込む前後では現金化をはかるためしっかりウォッチングしたい。もし、売り気配で通過した時は、後を追いかけてでも売却するべきであろう。そんな、状況はないと期待したいが、日本のトップはともかく、欧米のトップが賢明であるとは限らない・・?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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