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2013/05/29

◆日経平均株価は前日比14円高の1万4326円と小幅続伸。28日の欧州株式市場では、緊縮財政解除勧告が期待されたイタリア株が続伸するなど大幅続騰。米国では、調査対象の20都市全てで住宅価格が上昇、5月消費者信頼感指数はリーマン・ショック直前の2008年2月以来の高水準!また、格付け会社が銀行セクター判断見通しを引上げた・・。そして、NYダウは100ドル超の続騰で1週間ぶりに終値で過去最高値を更新!海外機関投資家の株式投資に積極性が出てきても不思議ない状況が生まれた!?■東京市場では前週後半、海外ヘッジファンドがこれまで積み上げてきた「日本株買い、円売り」のポジションを一気の反対売買で解消するクラッシュがあった。それにしても、23日の日経平均1143円安はいかにも大きな亀裂だ。昨年11月13日の週に中期相場を示唆する26週移動平均線、長期相場を示唆する52週線をクリアした後は、短期相場を示唆する6週線沿いの上昇基調が続いてきた。もっとも、きょう現在は6週線を50円だが割り込んでいるが・・。今週末にこれを回復するか、マイナスかい離率が拡大するかが短期的な注目ポイントとなりそうだ。●それにしても、昨年11月13日の8619円から今月23日高値1万5942円まで85%高と(ヘッジファンドの「日本株買い・円売り」の積み上げと個人投資家の信用取引による短期売買により)ほぼ一本調子で上げてきた。が、23日にするどい裂け目が刻まれた。この裂け目をどう乗り越えるのか、なにが買い方を後押しするのか?改めて、景気、金融、企業業績を見直したいものだ。また、ヘッジファンドの動向にも注目したい。

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◆当欄もまた悩ましいところだ。とはいえ、従来から繰り返し紹介してきた銘柄群は、株価が天井打ちの格好となっていない限り、引き続き、ウォッチング銘柄であり、いくつかはなお、買い推奨銘柄としている。●まず、年間注目株としているプリマハム(2281)だが、昨年末終値146円から5月7日高値294円まで倍化を達成した後の急反落となった。前日は210円までみた。有賀泰夫知友アナリストは22日付けリポートで、「決算発表後に株価は調整しているので、再び買いやすい株価となっている」といい、「同社はここ数年間、毎期期初予想は2ケタ経常減益だが、着地はすべて増益となっている」と指摘。そして、「10年前までの同社は、食肉加工業界でお荷物のような存在で、毎期赤字を垂れ流していた。しかし、伊藤忠食品(2692)のテコ入れにより、実はこの10年間で様変わりした会社。大きなポイントは、人手がかかるために自動化による生産向上が難しい食肉加工品において、目覚しいローコスト化に成功。収益を稼げる会社に変貌した。食肉加工業で唯一過去最高益を更新中だ。有利子負債はかつての600億円が前期には150億円まで減少。預貯金は90億円あり、ネットキャッシュまでもうわずかだ。このクラスの食品企業としては低PERといえ、安心感もある」と記した。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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