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2010/09/14

◆日経平均は前日比22円安の9299円と4日ぶりに小反落し、TOPIXもまた4日ぶり反落で終った。13日の欧米株は続伸した。世界経済への楽観的な見方から、金融株、素材・資源株、半導体関連株などが人気化したものだ。NY為替市場ではユーロがドルに対し大幅に上昇、円はユーロに対し反落したものの、対ドルでは8日の1995年5月以来の高値83円35銭に迫った。そして、東京外為市場で、午後に決定する民主党代表選で菅直人首相が有利との見方から円を買う動きが優勢となった。午前に、1ドル=83円25銭と15年3カ月ぶり高値(17時には前日比72銭高の83円20銭)を付けたことで、日経平均が9月1日安値8796円から594円(6.75%)戻していたとあって、輸出関連セクターだけでなく利益確定売りが広がった。

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◆菅直人首相が雪崩れ的勝利で民主党首相に再選された。小泉純一郎第89代首相は長期政権第3位の1980日(それでも2期8年を限度とする米大統領に2年半強も短い)だったが、その後、5年間で5人の首相を迎えなければならない国民の不幸。もっとも、首相の器でなく短期だったからよかった方もいたが・・。そして、菅首相が経済・政治オンチから変身し、政治・外交・経済をリードしていくことが出来るかについてはきわめて疑問だ。しかし、野党時代の頭からいい加減に国をリードする首相らしい頭に切り替らなければ、国力の落ち込みは一段と加速する。当初は頼りない首相でもその地位が器(首相)をつくるといわれる。もっとも、才能のかけらもない器の場合は、選んだ方が悪い。ただ、国民は今度の民主党代表選に直接かかわったわけではない。

◆直近では、世界景気後退にやや楽観論が浮上した格好となっており、米国を先頭に上値を試す動きが続いている。しかし、12月にかけて米消費動向が鮮明化する「クリスマス商戦」動向を見たい、「消費が回復基調を鮮明化させているのかを見たい」と市場が様子見に入るリスクは残っている。

◆引き続き、中長期線沿いの下値切り上げ銘柄をピックアップしていこう。ただし、相場の流れが急転した場合は、長期上昇銘柄を利益確定売りし、新たな物色テーマに関連する銘柄に乗り換えるリスクが高まることに注意が必要。ロスカット価格の設定は必要不可欠だ。6月天井の日本調剤(3341)は頑強な200日線にサポートされ、前週初めから6連騰し75日線に接近、中期相場を占う26週線にタッチした。今春の紹介時に期待した以上の相場に育ったが、9月の後発薬製造工場の本格稼働から、調剤薬局首位のアインファマ(9627)を追いかけることになる。

◆両社株よりも分かりやすいのはマクドナルド(2702)だ。超薄商いがリスクだが、と先に紹介したケンタッキー(9873)は高配当の権利取りに、上値を切り上げてきた。しかし、時間的に買い場が過ぎた。一方、ジリ高商状が続き、買い場を設けてくれないマクドナルドだが、直営店からフランチャイズ化の真っ最中、売上高こそ2ケタ減も増益基調は不変。まず、ロスカット価格を設定して打診買いするか、それとも、急落シーンでの買いを待ち続ける?●セゾン情報(9640)は旧村上ファンドの保有株が上昇を続け、株価も8月安値から一本調子の上げだ。しかし、今期予想PERは11倍に満たない!!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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