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2005/04/25

◆投資家別売買状況で海外投資家は4月第2週、4320億円(現物1146億円、先物3156億円)売り越した。そして、朝寄り付き前の外資系証券の注文状況ではきょう12日連続売り越しとなった。自国での投資パフォーマンスの悪化を、日本株を売った益出しでカバーしているとの見方が多い。通常ならば大きく戻すのが当然の日足チャートにも反発力は乏しく、動きは鈍い。これまで個人と並ぶ機関車役であった海外投資家の売り越しだけに株価の上値に重しとなったようだ。また、先週末の米国株の反落の理由に、サウジアラビアでのアルカイダ系のテロが発生し、NY原油先物がまたまた55ドル台へと急騰したことを上げる声がある。夏場の需要期入り前に、世界の石油需給をまかなう余力はサウジにしかないが、そのサウジでのテロ再発が嫌気されたという。これでは、本欄の55ドル台から上は投機ゾーン、50ドル台以下で落ち着くとの見方は全く無意味になってしまい、とんでもない高価格原油予想が頭にちらつくがさてどうか。

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◆今週から3月期決算発表が本格化する。あすは液晶のシャープ(6753)、半導体製造装置のアドバンテスト(6857)。あさっては注目のソニー(6758)やNECなど多くのハイテク・セクターが発表する。本欄推奨では消費者金融の武富士(8564)、アコム(8572)、三洋信販(8573)などに注目したい。全般、海外市場動向が不透明な上、大型連休を控え積極的に持ち高を積み上げる状況にはなく、様子見気分の強い展開となりそうだが、さていかがか。■前号紹介のCATV最大手で成長著しいJCOM(4817・ジャス)は日経記事が好感され、87万円台まであった。8万円台脱出へ中期GOサイン。◎週末の中国での反日デモは政府に押さえ込まれた。リョービ(5851)は先週、前期決算の増額と中国・大連市に製造販売子会社の設立を発表。きょうようやく動意ついた。上値関門520円台突破から一段上の相場に期待。◎原子力機器関連思惑株の木村化工機(6378)が96年12月以来の500円相場に向かっている。割り切っての買いに賛成。◎浜松ホトニクス(6965)が今9月期業績増額発表。押し目買い継続。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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