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2013/03/22

◆国土交通省が21日に2013年1月1日時点の「公示価格」を発表した。そして、「東京(首都圏)、大阪、名古屋の3大都市圏は08年秋のリーマン・ショックで落ち込んだ地価がほぼ下げ止まった」(22日朝日新聞朝刊)との報道や「3大都市圏で上昇に転じる地点が相次ぐ。デフレ脱却期待から不動産に資金が流入していおり、地価の潮目は変わりつつある」(同日経朝刊)・・との報道があった。■しかし、日経平均株価は前日比297円安の1万2338円と3日ぶりに大幅反落した。朝方から幅広く売りが先行し、引けにかけ下げ幅を拡大していった。前日は高をくくったキプロス支援問題がこの日はマーケットに影を落とした。キプロス支援の先行き不透明感から21日にユーロが大幅反落、欧米株式市場も反落した。東京外為市場でも円は対ユーロで3日ぶりに大幅反発し、対ドルでも1円以上の大幅上昇となったことから、利益確定売りが膨らんだ。

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◆筆者チェックの建設関連など公共投資関連25銘柄ではショーボンド(1414)が唯一上昇、小幅に3日続伸した。1月16日の昨年来高値3630円にあと100円と接近、13週移動平均線に2月第2週から下支えされて上値を試す動きが続いていることに着目せよとささやいている?また、食品・流通・外食等のページでは10銘柄が高値を更新したが、高値引けとなったのはチャート面が魅力の日マクドナルド(2702)のみで、神奈川を中心に郊外型ドラッグストアを展開、食品も強化するクリエイトS(3148)は上場来高値を付けた後、200円強下げたものの大幅高で6連騰した。当欄主力銘柄のセブン&アイ(3382)は連日で09年1月以来の高値を付けた後、大陰線で3000円割れとなったことが懸念される。が、26、52週線を長期サポートラインとした上昇基調を守っている間は「買い」とする。●筆者の年間注目株プリマハム(2281)も昨年末146円から3月高値235円まで3カ月連続で大幅上昇した。11年3月安値75円を基点とした中勢上昇第3波動にあるが、235円は1997年6月以来の高値顔合わせ。戻したところで利益確定売りも良しであろう。輸出関連でピックアップしているシスメックス(6869)、浜松ホト(6965)、アンリツ(6754)などのページではほとんどの銘柄が下落した。基本は強気だが、利益確定売りも良しとしよう。

◆上記の通り、地価の潮目は変わりつつあり、日銀の金融緩和政策が後押しをする。日銀(8301)、片倉工(3001)など不動産・土地持ち含み資産株などの急落シーンを観察し、買い場を探していきたい。日銀も片倉工も中・長期相場を示唆する26週、52週移動平均線まで落下するとは思えない。チャート、出来高をチェックし、「買い」のタイミングを計ろう。今朝の日経電子版では、バーナンキ米FRB議長は20日の記者会見で「NYダウは名目では過去最高値を更新したが、物価上昇率を勘案した実質ダウは最高値を更新していない」と語ったという。「米経済はまだ回復途上」、それが、金融緩和を続けたい議長の発言の真意であろうと伝えた。ならば、「アベノミクス」の日本での不動産・土地持ち含み資産株の突っ込み買い、押し目買いを継続しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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