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2009/06/04

◆日経平均株価は前日比72円安の9668円と7日ぶりに反落し、TOPIXも3.51ポイント安の910.99と9日ぶりに反落した。米国株が5日ぶりに反落したうえ、商品市況が急反落したことから、利益確定売りが先行した。前場は、売り一巡後に三菱自(7211)が活況裏に大幅高したことを受け、ジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> など環境関連株が軒並み高し、証券、銀行株などもしっかりで下げ幅を縮小した。後場に入っては、大引けにかけじり安商状となった。■3日の米国市場では、NYダウが5日ぶりに反落した。取引開始前に発表されたADP雇用統計で4月分が前回発表値を大幅に下方修正したこと、午前発表の5月ISM非製造業景況感指数が予想を下回り、原油在庫が予想以上の増加となったことを受けNY原油先物(7月限)が5週間ぶりの大幅安となり、シカゴでは3大穀物がそろって大幅安・・と商品市況がそろって急落したことから、資源・エネルギー株、金融株、半導体株などが下げた。

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◆2日、当欄は、「電気自動車関連で三菱自のチェックを開始」と記したが、少々消極的だった?2日は4月の年初来高値を更新した後、下げに転じ、前日ももみあった。今朝、知友からは「2日夜のNHKで三菱自の電気自動車が紹介された、見た?」との電話がはいった。が、その時には、株価はポイントとなった161円を突破し、上値を追う動きが続いていた。前回は、<昨年11月の戻り高値161円を上抜いた時初めて、昨年10月安値101円を大底とし、今年2月安値110円を二番底とした中勢上昇基調がスタートする>とし、161円を突破して初めて「買い」となるとした。この日は、全般軟調展開のなか、同社と電気自動車を開発中で、リチウムイオン電池の開発が進むGSユアサ(6674)が連日で年初来高値を更新していることが後押し、同社株も低位材料株として人気を集めた?161円を突破した後、173円の年初来高値を付け、18円高の171円引け。こうなれば、海外株が少々下げても一本立ちする可能性が大とみる。

◆公共投資関連では道路・橋梁株を当欄はチェックしてきた。みずほ関連株で思惑妙味ありとしていた日道路(1884)は、昨年10月の上場来安値86円から1日に282円まで上げたとあって、強気姿勢から様子見に代えた。道路トップのNIPPO(1881)は高値更新し、4ケタを目指す格好となった。ここからは噴き値売りで臨みたい。

◆農業関連株では、クボタ(6326)と井関(6310)は下値を切り上げパターンが続いている間はずーとウォッチングしよう。また、農薬関連では農林中金絡み思惑株の面も合わせて注目してきたが、国内の農政改革?と照らし合わせて注目。1日にすっ飛んだクミアイ化(4996)が軽快に上値を追い始めた。同社系のイハラケミカル(4989)も高値追いから、昨年6月戻り高値を突破。思惑相場入り?

◆また、日電産(6594)は52週線を突破したあともしっかり上値を追う相場が続いている。長期下落基調からの脱出はもっと先になるが、中期的には、上値を試す動きが続くと見てよい。マーケットに大きなガラが来ない限り、少なくとも、7000円台前半まで見込みたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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