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2011/08/11

◆日経平均は前日比56円安の8981円と反落。後場下げ渋ったものの2日ぶりに9000円を割り込む大引けとなった。10日の海外市場で注目は、「欧州債務危機が欧州2位の経済大国であるフランスにも及ぶとの観測」が浮上したこと。仏銀行株が大幅に反落し、債務危機拡大懸念からユーロが下落。イタリアなど南欧株も大幅に反落した。結果、前日は急反発したNYダウも519ドル安の1万719ドルと大幅に反落、昨年9月以来の安値に沈んだ。円はNY市場で一時1ドル=76円35銭まで上昇し3月17日の最高値76円25銭に急接近、対ユーロでも3月17日以来の高値108.30円に迫った。この流れを受け、東京外為市場でも円は対ドルで76円台半ばと3日続伸。16時台には76円31銭まで上昇した。結果、TOPIX業種別株価指数は、内需関連セクターで13業種中倉庫・運輸を除く12業種が上昇したものの、資源関連や輸出関連セクター、金融関連などが揃って下落、全33業種中21業種が下げた。

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◆内需関連では復興需要関連として、建設セクターが値ごろ感からの買いを誘って上昇。当欄注目も人気圏外に置かれたコンクリート補修でトップ、橋梁や高速道路で実績のあるショーボンド(1414)が9日に1863円まで下げ、3月の年初来安値に12円と迫っていたが、今日は一時1875円まで浮上、200日移動平均線を上抜く場面もあった。週足ベースでは前週に割り込んだ52週線を回復した。どこまで、建設関連人気が続くかは不明だが、当欄は復興関連なら今もショーボンドを中期注目している・・。

◆8日号では内需関連として、目下当欄常連となっているメッセージ(2400)やネット関連でやや足元ウォッチングレベルとしているサイバー(4751)を紹介、5日号では科研薬(4521)、そして、日マクドナルド(2702)を、2日号では円高基調が続くなら開発輸入品主力のニトリHD(9843)を紹介したが、いずれも、引き続き先行き相場に期待している。メッセージはこの波乱相場の中もこの日28万円台の分割後再高値圏にあり、なお、上値を狙う構えにある!予想PERは15倍台であり、上値余地大!

◆この日好決算を発表したのは、食べ放題焼肉チェーンの物語コーポ(3097)。6月高値から軟調展開が続いてきた。9日には高値から410円安の1150円まで下落し200日線を割った。前6月期単独経常利益は予想を1.25億円上回る前の期比23%増の12.3億円で着地(売上高は23%増の157億円)。続く今12年6月期経常利益は前期比22%増の15億円予想とだ。1株利益は前期の124円から154円に上昇する。 が、知友アナリストは、実際は、公募・売出し費用が無くなるため若干固めの予想という。●また、先に紹介した成果報酬型のアフィリエイト広告が好調なファンコミ(2461)は3日に増額修正を発表し、9日には4−6月期(11年12月期第2四半期)決算を発表した。株価は、9日に続き今朝も200日線絡みまで下げてしまった。しかし、決算発表を受け先行き注目度がアップするとの見方に変わりは無く、引き続き。「買い」ウォッチングを継続する。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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