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2015/08/17

◆前週後半に切り返しをみせたプリマハム(2281)が12円高の388円と3日続伸した。連日、今3月期決算企業の第1四半期業績発表を受け、業績好悪に反応した相場が彩りを添えた展開と、決算発表期特有の投資家にも励みが付く相場展開が続いている。ただ、決算に反応する日々の流れのなかで、日頃人気薄銘柄といえば、つまみ食い相場展開となることが多く、短期間で他の銘柄を渡り歩く短期投資が大半。しかし、好決算・好業績予想発表に反応して買われたものの、その後すぐに調整に入った銘柄は数多い。そして、業績の中身が本当に良かった銘柄には、調整場面は「買いチャンス」になると見てよさそうだ。当欄の長年の注目株は随分多くあるが、なかでも、思い入れの深いの銘柄の一つがプリマハムだ。 長年の知友有賀泰夫食品流通アナリストの銘柄であり、筆者もその見方に乗った格好で、株価100円台前半時代から当欄だけでなく各所で紹介してきた銘柄。 同社は業界大手内では万年最下位の会社だった。しかし、この10年で様相は様変わりした。有賀アナリストはプリマハムの決算発表後、「ハム・ソーセージに限れば最も売り上げを増やし、利益率は業界で最も高くなってきた。この背景はこの10年取り組んできた工場での生産性向上で、コストが圧倒的に低くなっていることがある。結果、同業他社をしり目に好調な業績が続いている。」とコメント。自分で調べ発表した「企業・業界レポート」などで一本どっこのアナリスト人生を送ってきた記事が静かに読み継がれている。来週土曜日には会員メンバーを集めての彼の株式講演会がある。筆者は久々の出席となるが、どんな話題が飛び出すか、その後の飲み会も含めて楽しみたいと思っている。プリマは7月に428円と96年7月以来の高値を付けた後、調整に入っているが、現在は昨秋来の13週線沿いの上昇基調にある。そして、26週線が350円台に控える。長期的には、東日本大震災後の2010年10月に100円台乗せした後、ここまで、儲ける企業となる業績拡大を背景に株価は育ってきた。そして、有賀アナリストは、「それにもかかわらず、いまだに昔のぼろ会社のイメージを引きずっている人が多く、食品株のPERが軒並み高水準な中、同社のPERは15倍を下回る水準に放置されています」と指摘する。まだ、成長途上とも呼べる。

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◆アリアケジャパン(2815)も筆者古馴染の銘柄だが、「5月に公表した前期決算で買われたが、実は14日発表の第1四半期決算も好調、ここで再び高値が期待できると考えています」とレポート。この日は60円高の5370円引け、株価は今月4日に5590円の権利落ち修正後最高値から調整場面入りも予想される。しかし、●ニトリHD(9843)等々など好業績独歩高銘柄と同様の存在に発展する銘柄としてここから、改めて、挑戦していきたい銘柄のひとつである。●東急(9005)もお忘れなく!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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