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2007/11/13

◆13日、日経平均株価は8日続落した。後場寄り付き後には、前日に続き1万5000円を割る場面があった。下値を試す売りやろうばい売り、信用追い証にかかる投げ売り、新規売りなどが優勢となった。為替は1ドル=109円台に円高が進んでいた。この日も朝寄り前の成り行き大口注文は差し引き2310万株の売り越しだったという。米国株の続落やドル安そして原油先物、非鉄・貴金属、穀物など国際商品市況の急落が、機関投資家をはじめ多くの投資家の恐れを衝いた。ただ、極端な動きは、逆に走る場合が結構多い。■昨年1月以来延々と下げてきた新興市場では、東証マザーズ指数が9月安値を基点とし10月高値に買われた後一息ついていたが、ここ4日間では3勝1敗と下げ渋りの動きとなっている。大証ヘラクレスは2勝2敗だ。また、アジア14市場の星取表は5勝9敗だが、5勝の中には香港、台湾、韓国、インド(7日ぶり反発)の主力市場があり、続いて、欧州市場が堅調展開となり、米国株は急騰している。NY原油価格が91ドル台へ下げたことや小売最大手のウォルマートの四半期利益がアナリスト予想を上回ったことから買われ、証券大手のゴールドマン・サックスがサブプラ絡みで大きな評価損計上はないとしたことなどが、売り急ぎへの反動高のきっかけとなった。■日経平均は2度の1万5000円台割れをしのいだだけに、次の売り仕掛けはもう少し先ろなりそうだ。いったん、上値を試す動きがありそうだ。その時は、全面安の後だけに、まずはよく売られた銘柄から全般底上げ、その後、まちまちの動きとなり、より強いセクター、テーマ、銘柄を物色の中心としていくパターンを想定。よく整理してきた新興市場に比べつい10月まで強力に買ってきた東証1部の主力株、テーマ株の戻りは限定的となるのはいつものことか。

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◆NYでは1ドル=110円台と前日の109円台から円安となっており、自動車、エレクトロニクス、精密などのリバウンド、海運株、鉄鋼株など市況関連株買い戻しが予想される。ただ、トヨタ自(7203)、新日鉄(5401)、東芝(6502)など当欄常連注目株の直近の急激な崩れ足は厳しく、そのほか多くの銘柄で天井形成が見られる。これらの銘柄は当面の短期リバウンドを取りにいくだけとの姿勢で臨むべきか。できるならば、24カ月線、52週線に対しプラスかい離を継続した上昇基調銘柄を基本としたい。

◆キヤノン(7751)が13日、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)製造装置最大手のトッキ(9813)を連結子会社化すると発表した。ソニーは今年のクリスマス商戦の目玉として世界初の有機ELテレビを投入する。有機ELによるより薄型で難しいとされる大型化競争が一段と加速することから、市場でも目先人気となりそうだ。■関連銘柄とされているのは(噂も含めて)、ダイニック(3551)、小松精練(3580)、住友化(4005)、保土谷化(4112)、コニカミノルタ(4902)、●ケミプロ化(4960・大)、昭和ゴム(5103)、井上金(6246・大)、●ウインテスト(6721)、電産リード(6833・大)、ジオマテッック(6907・ジャス)、フォトニクス(7708・ヘラ)、▲バイテック(9957)など・・。

◆当欄では、次世代超低公害ディーゼル車関連株として、「アドブルー」に注目し日本化成(4007)のウォッチングをここから開始する。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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