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2011/06/09

◆日経平均が前日比17円高の9467円と小幅に3日続伸した。が、TOPIXは小幅3日ぶり反落で終った。東電(9501)が4億株を超える大商いで一時150円を割り込む場面があるなど地合いを悪化させた場面があった。しかし、円が対ドルで80円台に、対ユーロでも117円台とそろって反落したことを受け、精密機器や電気機器など輸出関連の一角が上げたうえ、内需セクターも多くの業種が上昇した。TOPIXは小安く終ったが、日経指数寄与率の高いダイキン(6367)、ファナック(6954)、京セラ(69711)、オリンパス(7733)、ファストリテイ(9983)などが牽引。日経平均は14時台半ばにプラスに転じた。とはいうものの、日経平均は指数先物にリードされ上がった格好であり、明日につながるかは疑問。

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◆8日の海外市場では、ドイツの4月鉱工業生産指数、4月輸出金額とも期待を裏切る結果となり、欧州中央銀行(ECB)の早期利上げ論が後退。ユーロが売られた。米国では地区連銀報告(ベージュブック)でNY連銀など4連銀地区の景気が減速したことから、NYダウが6日続落。円は1ドル=79ドル台後半に反騰し、対ユーロでは116円台央に1円以上反発した。また、東アジアの相場も冴えなかった。中国では世界景気減速のなかも金利が高止まりしていることが嫌気され、上海総合指数は4日ぶり大幅安となり1月25日以来の安値で引けた・・。

◆こういった、状況をここに記しても、ついさっきあった市場の変化、雰囲気の一端を示したに過ぎない。時間の経過とともに、市場は飛び込んでくる情報を捌く格好で刻一刻株価に織り込んでいくのだから。しかし、当欄は、めまぐるしく変化していく相場のなかで、ゆっくり変化していくラジカル(根本的)な部分でコミットする企業を探し出し、紹介するために「魁」というコラムとして立ち上げたはずだ。しかし、今、8年目に入り、ヒット銘柄当てっこコーナーとなってしまった感がある。しかも、空振り三振銘柄に泣くことが多い・・。●例えば、前号も記した先端医療の先駆けとして自分自身の細胞を使い再生医療の実用化を目指すセルシード(7776)の場合、研究開発先行型であり、費用が先行する。新薬が上市に向かって開発が進捗するごとに入ってくるマイルストーンを設定しての開発となる。今回、「欧州で角膜再生上皮シートの販売承認申請を提出した」ことは、販売承認を受けた場合に一歩前進するもの。一括前払い契約よりもリスク分散が可能となる。中心研究者は岡野光夫東京女子医科大学教授であり、リスクは岡野教授の細胞シート再生医療の実現化が遅れをとること。ただ、直近では再生医療についてグループ内で研究が進んでいる。後は、きのう、きょうと同社株としては大商いを伴った高値飛びつき型の日足チャートとなってしまったこと。「一部を除きいったん売却」した方は良かったのだが、材料に飛びついた買いがほぐれるには時間と相場調整が不可欠か。●マクドナルド(2702)も上値に向かうのはカメの歩みだが、下げる時はウサギの如くとなってしまうのはいつものこと。2030円前後にある26週線・52週線前後でぴったり止まって調整が続くかどうかが、ここからのポイント。●「ボーイング787」関連の大阪チタ(5726)も本年相場は東レ(3402)とともにここからが本格スタートか!?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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