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2012/05/02

◆2日、連休後半控えの東京株式市場で、日経平均は前日比29円高の9380円と小幅ながら3日ぶりに反発。ただ、前日にほぼ3カ月半ぶりに割り込んだ75日移動平均線を回復するには至らなかったのは心残り。1日の米国で発表されたISM4月製造業景況指数が市場の予想を上回ったことから、米株が反発し円は対ドルで80円台に下落した。東京外為市場でも円が対ドル、ユーロで4日ぶりに反落したことが押し目狙いの買いを誘った。また、中国では4月製造業PMIが1年ぶり高水準となったうえ、上海、深セン取引所が株式売買手数料の引き下げを発表したことから、上海総合指数が休場を挟み5営業日ぶりに反発。アジア株がそろって上昇したうえ円が反落したことも後押しした。

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◆しかし、出来高は13.2億株と1月5日以来の低水準、売買代金は1兆円割れで1月17日以来の低水準にとどまった。連休後半4日には米雇用統計の発表(2日には4月ADP雇用統計の発表)があり、6日にはフランス大統領選決戦投票とギリシャ総選挙投票があり、欧州債務危機への新しい対応がどういったものになるのか、選挙結果次第で大きく分かれる・・。財政健全化路線でユーロ圏を強引にリードしてきた「メルコジ時代」時代の終焉をいう声が強まっている。オランド候補がミッテランに続く社会党政権を誕生させた時、既にギリシャではなくスペインの動向に注目度が高まっているなか、どのような独仏トップの動きとなるのか市場は固唾をのんで見守ることになる?

◆もっとも、発表される米国景気指標は市場が好感するパーセンテージが高まっており、今週末の雇用統計でつまずかなければ、S&P500種指数やナスダック総合指数などはまだ年初来高値に届いていないが、NYダウは5月1日に1万3279ドルと年初来高値引けし08年1月以来の高値で中勢上昇第3波にあることを示唆している。欧州債務危機がさらに切迫し、欧州経済が損なわれるとの見方が一段と強まるまでは、米国経済・株式とも独自の強い展開が見込めるかもしれない?

◆ただ、今しばらく、欧州問題は市場のトゲとなる可能性があり、内需関連セクターは引き続き強気で押していきたい。●調剤薬局大手の日本調剤(3341)が大引で500円高の3050円ストップ比例配分で商いが成立。なおストップ高気配で買い注文を残した。当欄では10年前半に繰り返し紹介した銘柄だが、同年6月に4290円まであって終了。当時のポイントは、後発医薬品の製造工場建設が10年半ばに終了、政府の医療費縮小策と重なり、自社で製造し自らの薬局で販売することで、償却負担が縮小する過程での収益力上昇を期待したものだった。前日発表の前12年3月期連結経常利益は前の期比13%増の49億円だったが、今13年3月期は35%増の66.9億円予想。1株益は480円(前期は291円)と大幅伸張。配当は4期連続10円増配で今期1株80円配当に。あとは、10年6月高値4290円と11年3月安値2120円のやや上値の重い三角保ち合いを上放れることができるかがポイントだ。●知友アナリストは売れないという業界本でもなお地味というしかない「卸売」の本を5月に出版する。三菱食(7451)、加藤産(9869)を中核とするらしいが、地味に上げてきた加藤産はなおPER10倍台と不人気が続く。強気でウォッチングを続けたい。●三菱食は9月高値突破後に注目する。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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